#ふたりの気持ちbyりんご !mvnil !bgmタイトル画面 @0  セトは、可愛い女の子だと思う。 @0  銀色の髪が綺麗だし、   飛び級出来るほど頭も良くて、    その上、性格も優しい。 @0  ちょっと生真面目すぎる所は玉に瑕だけど、   そんな彼女が、どうして僕を好きになったのか @0      それがどうしても、不思議で____ !wait40 !se(system)キー1 !wait5 !se(system)キー1 !wait5 !se(system)キー1 !wait5 !se(system)キー1 !wait5 !se(system)キー1 !wait5 !se(system)キー1 !wait5 !se(system)キー1 !wait20 !se(system)キー2              AfteStory \f[40]    ふたりの気持ち                      !se(system)キー3 !bgm !wait80 !v5=1 !mvシシトの部屋 !bgm夜の静けさ !se(Action)ドア開け !v35=2 @400 お邪魔します。先輩。 !v27=2 @100 どうぞ。セト。 !se(Action)ドア閉め \s @102 あちゃー…。 \sごめん。ちょっと汚れてるけど、 すぐに片付けるからね。 @400 いえ、お気になさらず。 @402 夜におじいちゃんが徘徊する前も こんな感じで散らかしていきますから…。 @100 そうなんだ…。 セトもお爺さんの介護、大変だね。 @102 いつもお疲れ様です。 @100 …あ、そうだ。 それよりも、セト。 @102 今、飲み物とお菓子持ってくるからさ。 \sコーヒーがいい?それとも紅茶? @402 あ、いえ… \sそんな、お構いなく。 @400 今は、\sその… \sどこにも行かないでください。 @402 \s一緒に、居て欲しいんです。 @100 そう。分かったよ。 \sじゃ、お言葉に甘えて。 \s…よいしょっと。 @102 あ、セトも、 良ければ、そこのソファーに座って。 立ちっぱなしも、なんだしね。 @400 はい。失礼します。 @102 それで、話って何かな。 @402 はい、\sええっと、\sあの…。 \s話というのは、つまり、 この間の、事なんですけど。 @100 …? \sこの間の事…? @102 \s! !bgm !mvnil !mv海岸公園 @402 私、先輩の事が…\s好きです。 @100 セト…。 !mvnil !mvシシトの部屋 !bgm夜の静けさ @100 (そうか、あの時の…。) @402 あの時は、先輩の胸で、 沢山泣かせていただきました。 \s…おかげさまで、大分立ち直れました。 @400 今日、改めてお話したい事はですね。 @402 \s先輩、あの時の返事を、 \s聞かせて欲しいんです。 @100 …セト。 @400 私、あれからずっと苦しいんです。 先輩の事を考えているだけで、 @402 胸が…\s痛く…。 @1 うつむきながら、呟く様に喋るセトの姿は、 いつもの快活な彼女からは想像も出来ない 変わりようだった。 @1 彼女が僕にこうした様子を見せるのは、 これが初めてじゃない。 @1 \r[0814フォックス事件,あの事件]が解決してからの セトは、時折こうした態度を見せる。 @1 僕が「また」危険な目に遭った事が、 セトにとっては堪らなく心配なんだと、 以前彼女は、僕に対してそう言った。 @100 (セト…。) @1 …僕は馬鹿だ。と最近良く思う。 @1 こうして、自分を心配してくれる人を、 不安にさせてしまっている。 @1 「あの事件」\s…の時もそうだった。 @1 僕の人間としての鈍感さ。未熟さ。 \s…弱さが、結果として、リス君を 犠牲にしてしまった。 @103 (僕は、僕は…!) @1 自分で、自分が情けない。 今のセトを…。 \s追い詰めてしまっている自分に。 @402 先輩、何か言ってください。 怖い…じゃないですか。 @1 …セトは優しい。 セトは僕に、本音でぶつかってくれる。 @100 (僕も…) @1 僕も、セトの気持ちに応えたい。 \s…そう思った。 @100 ………………。 \sねえセト。聞いてくれる? @402 はい。 !bgm別れ @1 一瞬、世界が止まる。 \s気持ちを伝える事が、 こんなにも難しいだなんて。 @1 僕は一呼吸おいて、ゆっくりと セトに向き直り、伝える。 @100 \s僕もセトの事が、\s好きだよ。 @402 先輩…! @100 あれから僕もね、考えたんだ。 \sセトの事を僕は、 どう思っているんだろうかって。 @102 初めて君と中学校で会ってから… 最初の頃はただの後輩で、恋愛対象として 見た事なんか無かった。 @402 はい…。 @100 だけど、セトと一緒に 色々な経験を重ねる内にね。 @100 セトの事を、少しずつだけど、 異性として、意識するようになったんだ。 @100 セトは少し、生真面目すぎる所はあるけど、 \s僕はそんなセトも好きだし。 これからも大事にしていきたい。 @100 だからセト。\s僕は君の事が好きだよ。 \s僕と、付き合って下さい。 @402 ……………… \s……………… \s……………… @102 返事としてはどうかな? \s正直、すごく恥ずかしいんだけど…。 @400 先輩…。 !se(Action)跳ね @104 うわ! \sセト!?\sどうしたの? @403 先輩!\s私…\s嬉しいです。 \sすごく…\sすっごく嬉しいです…! @100 セト…。 \sうん。僕も嬉しいよ。 セトに好きだって言ってもらえて。 @403 先輩…! @402 あ、ごめんなさい。 急に抱きついてしまったりして。 @102 いや、いいんだよ。セト。 \sもうその…\sお互い、 両思いなんだしさ…。 @403 はい。ありがとうございます。 \s私も先輩のことが…大好きです! !mvnil !mvシシトの部屋 !bgm夜の静けさ @102 …でも、セト。 \sそろそろ、離れてくれない? @402 嫌です。離れません。 \s←ピッタリくっついている。 @102 困ったなぁ。 @403 …先輩。好きです\wh @102 でもセト。本当に僕なんかでいいの? \s僕は君ほど成績も良くないし、 スポーツだって人並みだし。 @400 先輩。やめてください。 そんな事、関係ないんです。 @102 そう? @403 はい。 先輩は、先輩が思っている以上に カッコいいんですよ。 @100 そうなんだ。 @102 …セトがそう言ってくれるなら、 僕も案外、捨てたもんじゃないのかな。 @404 そうですよ!先輩。 @404 \s正直、私断られたら死のうと考えていました! (ビシッ) @101 いや!それは困る! @403 ふふ。 @100 ……………… ……………… ………………。 @102 あー…セト。それにしても、 @100 \sセトの髪って、さらさらで綺麗だね。 …それに、柔らかい。 @1 そう。セトの銀髪は綺麗だ。 初めてセトを見た時も、その艶のある銀髪に 僕は見とれてしまっていたのを思い出す。 @1 ドイツ出身であるセトのお父さん… ジェイクさんも、セトと同じ銀髪の髪をしている。 @403 く…\sくすぐったいです。 あんまり、撫でないで下さい。 \sどうしたんですか先輩。 @1 恥ずかしそうに目を細めるセトは… なんだか、いつも以上に可愛く見えた。 @1 少し…からかっちゃおうかな? \sそんな、子供の様な悪戯心を抑えつつ、 僕はセトの頭を撫で続ける事にした。 @100 いや、銀髪って綺麗でいいなぁ。と。 \s←セトの頭を撫で続けている @403 あ…ううん…ん… \s(あれ…なんだか気持ち…いい) @403 せ、\s先輩、\sその… @100 セト?どうしたの? @403 私…\s変な気持ちに。 @102 …………セト? 本当にどうしたの? \sなんだか目が… @403 …先輩。 @104 うぉっ! \sちょ…\sちょっとどうしたの!? 急に制服のボタンなんか外して!? @402 さっき、私のことを、 \s「異性として」好きだって \s言ってくれましたよね…? @102 う、\sうん。 確かに言ったね。 @402 あの、どうですか、 \s今の私…\s興奮…\sしますか? @100 う、うん。 \sす…\sすごく…\s可愛いよ。 @102 (興奮しない訳無いじゃないか。) @403 ありがとうございます。 \sそれで、ですね… @403 異性として、私の事をもっと 見てください。\s先輩にだったら、 \s私、嫌じゃありませんから… @100 セト…。 @104 (ハッ!) @102 (これはつまり、あれなんだろうか?)  \sそういうサインなんだろうか?) @102 (…でもまさか、あのセトが?) @100 ……………。 @102 (よし。  \s…ここは少し、探りを入れてみよう。) @100 セト。 @400 はい。なんですか。 @100 今夜、泊まっていく? @402 え…?それは。 @102 (あれ、なんかこれは違う様な…) @102 (でも僕が中学生の頃は、  確か、姉さんに…) !mvnil @121 いい。シシト。 女の子といい雰囲気になった時はね。 必ず「泊まって行く?」って聞くのよ? @102 それはどういう意味なのさ?姉さん。 @121 シシトがもう少し大人になれば、分かるわ。 !mvシシトの部屋 @100 (って教えられた様な…) @102 (あー…、駄目だなぁ。僕は。  いざこんな雰囲気になると。) @100 (でも、セトがあれだけ勇気を  出してくれたんだ。僕もそれに応えないと…) @100 ねえ、セト。 @102 母さんはフランスパンツに 行っているって言うし、\s姉さんは 仕事だし。\s家には、今日は誰もいないから。 @402 えっと、\s先…\s輩。 @105 あ!もちろん嫌だったら、 無理にとは言わないから! @402 …………………。 @403 \sふふっ。先輩。 \s嫌だなんて、言う訳無いじゃないですか。 @403 (あの奥手のシシト先輩が、  そんな大胆なことを言うなんて。) @403 \sむしろ、嬉しいです。 @403 いいですよ。先輩。 \s今日は、先輩の家に泊まります。 \s家には、後で連絡しておきますから。 @100 …セト。 !wait10 !mvnil !mvシシトの部屋 !bgmリラックス @102。 そ、\sそれじゃあ、いくよ。セト。 @400 は、はい…。\sど、\sどうぞ。 @1 僕は緊張しながらも、セトの体に 手を伸ばす。 @1 僕の手がセトの体に触れた時、 彼女は少し驚いた様に、ビクッと体を震わした。 @403 せ、先輩。 男の人の手って、ゴツゴツしてるんですね。 @100 ゴツゴツ? @402 はい。それに先輩の手、暖かいですね。 @102 そうかな。あんまり意識した事は無いけど。 @1 初めて触れるセトの体。確かに、 男の僕とは違い、力を入れたらすぐに、 折れてしまいそうなほど、細い。 @1 …………………………。 …………………だけど。 \s女の子の体って、柔らかいんだなぁ…。 @100 セト。\s怖くない? @403 は、\sはい! 怖くありません。大丈夫です。 @100 分かった。 じゃあ…そろそろ服、脱がすよ? @403 …はい。 @1 その言葉を合図に、セトの制服を脱がす。 まずボタンを外し、次に上着を脱がせ、 最後にシャツを脱がしていく。 @1 その間もセトは、少しも嫌がる素振りは見せずに、 僕の行為を受け入れてくれた。 @1 セトは今、上半身には何も身に付けていない。 @102 (こ…これは…すごい。) !se(Action)飲む @1 ゴクリと生唾を飲み込む。 …セトの体から、目が離せない。 @408 …先輩。 (先輩の目つき…ちょっと怖いです…) @100 セトの肌…白くて綺麗だね。 @402 そうですか? \f[14]←(顔グラの都合上。服を着ています。) @102 うん。体も引き締まってて、凄いね。 \sやっぱり、寒中水泳のおかげなのかな? @403 ふふ。先輩も、今度一緒に泳ぎませんか? @102 いや、僕は遠慮しておくよ。 \s泳ぐのは苦手だしね。 @1 雑談も交えながら、僕は引き続き、 セトの服を脱がす事に集中する。 !bgs(環境)心拍 @1 手が震える。\s心臓が激しく脈を打っている。 …それもその筈。 @1 この下着の下には…\sつまりその… \sこれ以上やったら、もう後には引けない訳で。 !bgs @102 (しかし、なんだか悪い事をしている気分だ…) @1 そんな葛藤と戦っている内に、 不意にセトが、面白い事を言いだした。 @402 先輩。私だけが服を脱ぐなんて、 …不公平です。 @403 先輩もいつもみたいに、服を脱いでください。 @102 いつも? @400 女子高にも、 先輩の武勇伝は伝わっているんですよ。 !bgmコミカル @403 \s「伝説の全裸男」って。 @101 (女子高にまでそんな話題に!?) @400 先輩の朝のスタートダッシュも 凄いタイムだと伺いました! @400 何でも、2kmを3分で 走るそうじゃないですか! @101 (うぉぉぉぉぉぉぉ!  セト!もうやめてくれ!  別に好きでやってる訳じゃない!!) !bgm \s !bgmリラックス \s @102 はあ… @100 \s分かったよ。僕も…脱ぐよ。 !v27=0 @107 ………………。 @106 ………………。 @100 これでいいかな? @401 なっ!?なんですか今の!? @102 はは、僕の特技さ。 @402 は、はぁ。 @403 (ふふ、でも、  \s先輩のそういう面白い所も好きです。) @403 それにしても、先輩。 \s華奢に見えて、結構がっしりして いるんですね。\s格好いいです。 @100 ありがとう。セト。 @102 はは…\s最近、色々あったせいか、 \s自分でも知らない内に鍛えられたみたい。 @403 へえ〜\wh \s←体をべたべたと触る。 @102 くすぐったいんだけど。 \s…えい。お返しだ。 @401 ひゃうう! ちょ!ちょっと先輩! @404 くすぐったいですって! \s脇くすぐらないでくださ… @102 そりゃそりゃ。 @401 あ、ああああ〜。 @403 はあ、はぁ、\sはあ… \sもう、先輩。いじわるしないで…\s下さい。 @1 セトが、力尽きたようにベッドにもたれ込む。 @403 シシト先輩\wh @1 僕が普段セトと接していて、聞いた事が無いような 甘い声を出しながら、上目遣いに僕を見る。 \s…セトの頬が上気して、興奮しているのが分かる。 @104 (…セ、セト?大丈夫?  そんな無防備にされたら、  僕、もう我慢できる自信無いよ?) @403 先輩。 @102 セ、セト。\s本当にいいんだね。 @403 はい。 \f[14]少し、怖いですけど。 @102 (ま、まずい。  勢いでここまで来ちゃったけど、  一体どうすれば…) @102 (アレなんて買った事無いし、  着け方も知らないし、  どうすればいいんだ…) @1 僕の不安な表情が分かったのか、 セトは恥ずかしそうにこう言った。 @400 …\s先輩。 @402 私、避妊薬飲んで来たので、 その…\s着けなくても、大丈夫です。 @100 セト…。 @102 あ、ありがとう。 そんな事まで、させちゃって。 (避妊薬って、確か高いんだっけ?) @100 (でもセト、それってつまり…) @1 セトは最初から、 「こうなる事を予想していた」って事だよね。 @102 (やっぱり、女の子には適わないなぁ…) !mvnil !bgm @1 \sその後の事は、無我夢中だったからか、 あまりよく、覚えていない。 @1 独り善がりな行為になっていないか、 …セトを痛がらせていないか、 それが心配だったからだろうか。 @1 初めてで、経験の無かった僕が、 上手く出来たとは思えない。 @1 ただ、全ての行為が終わった後、 僕はその喜びだけでなく、豊かさも 身を持って経験する事ができた。 @1 …セト、ありがとう。 君と深い関係になれて、とても嬉しい。 @1 これから先の事は、まだわからないけど、 僕は、君の力になれる様に、頑張りたい。 @1 僕は心地よい倦怠感と、充実感に包まれながら、 そのままゆっくりと、眠りへ落ちていった。 !mvシシトの部屋 !bgm夜の静けさ \s @1 う、うう…ん。 \s先…\s輩? @1 目が覚めると、そこは見知らぬ部屋… じゃなくて、シシト先輩の部屋。 @408 (あ、そっか。私、シシト先輩と…) @1 \s…思い出すだけで、顔がかっと熱くなる。 @408 (なんか、すごい事しちゃったなぁ…私。) @1 …でも、 \sでも、いいですよね。 私、先輩の事が欲しかったんですから。 @408 (あ、そうだ。先輩は…?どこ…?) @408 ‥……………。 \s先輩も…寝ていましたか。 (もう少し、話したい事あったのにな。) @1 まるで憑物が落ちたかの様な、 …先輩の無邪気な寝顔。 @408 ………………。 \s(先輩の寝顔、\s可愛い。) @408 おやすみなさい…先輩。 \s今は、ゆっくり寝てて下さい。 @1 ありがとうございます。先輩。 \s…私に好きだと言ってくれて。 \s…私のわがままに付き合ってくれて。 @1 先輩と両思いになれて、 \s私も、嬉しいです。 @408 (あ、でもそうだ。その前に。) @1 私はゆっくりと、眠っている先輩の唇に、 \s…軽く、浅いキスをしました。 @1 それは大人のキスなんかじゃなくて、 ただ唇と唇が触れ合うだけのものですが…。 @1 真剣な、大人のキスは、 \s先輩が起きた時のお楽しみという事で…。 !mvnil @1 \s「ふたりの気持ち」           \sEND