【画面を暗くしたり、フラッシュさせたい】


【目標】

ゲームにおける演出の方法として、画面の明るさを変えることがありますね
。 今回は画面を暗くする(暗転させる)方法、およびフラッシュさせる方法を紹介いたします。
方法は色々ありますが、その中で今回は「画面の色調変更」を使います。
これはマップ、イベント、ピクチャなど、画面に映る全ての要素に影響を与える方法です。

暗くする方法は物語の場面を変えたいときに使うことが多いでしょう。
今回の手順では完全に真っ暗にする方法を使いますが、後に説明するRGBの数値を変えれば、「少し暗くなった」状態も作れますし、
「画面が真っ赤になる」なんてことも出来ます(目に優しくないですが、ホラーの演出などに使えそうですね…)。
フラッシュについては、基本システム内では敵が出現してバトルが始まるところなどで使われています。
他にも、写真を撮る場面や、キーアイテムの宝石が力を発揮する、なんて場面でも使えそうですね。


【手順】


◆暗くしてみる


【1】まずはマップ上にイベントを作ります。

これに話しかけると、画面が暗くなるようにしましょう。

おなじみのニワトリ

【2】イベントの中身をつくろう

イベントコマンドの中で、「エフェクト」を選択しましょう。
その中の「画面の色調変更」を、今回は使用します。

ここでR,G,Bの値をそれぞれ0にしてみましょう。
(「真っ暗に」ボタンをクリックすればすぐにRGBが全て0になります)
処理時間は30フレームとしてみましょう。約0.5秒かけて画面が暗くなります。

このとおり、全部ゼロに。

【3】今後のことを考えて、元に戻す処理も入れる

今回の操作で画面を暗くしますが、そのままではいつまで経っても画面の明るさは元に戻りません。
今回は合わせて元に戻す処理も入れましょう。

「イベント制御」を選んで、そこで「ウエイト」を「60」フレームとして、「入力」ボタンを押します。
(約1秒、処理を止めます。ウエイトについては、「◆待ち時間を入れたい」を参照してください)
その後、「エフェクト」にある「画面の色調変更」で、RGBの値をそれぞれ100にします。
(「色リセット」ボタンをクリックすれば、すぐにRGBが全て100になります)
処理時間は30フレームとしてみましょう。約0.5秒かけて画面が元に戻ります。

ちゃんと後始末、やりっぱなしはいけません(笑)。

【4】やってみよう

今回配置してみたニワトリに話しかけてみましょう。
画面が暗くなった後、元の明るさに戻ればOKです。

ちなみに今回の処理は
「0.5秒かけて画面が真っ暗になり、そこから0.5秒経ってから、さらに0.5秒かけて画面の明るさが戻る」という流れになります。

*注意

【3】で記述した処理を入れないと、画面の明るさは元に戻りません。
ですがキー操作などは普通に受け付けますので、画面が真っ暗なまま、操作が出来てしまいます。
思わぬ結果を招くこともありますので、画面を真っ暗にしたときは、ウエイトを入れるなどして処理を止めるといいと思います。
また、その後に、確実に色調を元に戻す処理を入れることを忘れないようにしましょう。

もう一つ、値を「200」にしてしまうと、ゲーム画面がその色一色になってしまい、全く見えなくなります。
その場合は、数値を減らして調整しましょう。


◆フラッシュさせる


【1】まずはイベント

画面を暗くした例と同様に、イベントを設置します。

やっぱりおなじみのニワトリ

【2】「画面の色調変更」を選び、フラッシュの準備

R,G,Bを全て200にしましょう。これで白く画面が変わります。
(「真っ白に」ボタンをクリックすればすぐにRGBが全て200になります)
今回は「フラッシュにする」にチェックを入れましょう。これをすればフラッシュします。
処理時間は30フレームで今回やってみましょう。約0.5秒のフラッシュになります。

フラッシュを忘れないように。

【3】やってみよう

ニワトリに話しかけると画面が白くフラッシュすればOKです。
こちらはフラッシュしたあと、画面の明るさが戻るはずです。


【余談】


●RGBについて
RGBはそれぞれ、画面の「赤(Red)」「緑(Green)」「青(Blue)」の色調成分を表します。
この「画面の色調変更」では、0〜200の間で値を設定することができます。
値が大きければ、その成分が強く出てきます。0だと全く出ませんので、全てを0にすると、真っ暗になるのです。
なお、初期値は100です。成分は本来の強さで出ます。

●RGBの値ではこんなこともできちゃう
R=130、G=130、B=130、画面が白っぽくなります。(値を200にしてしまうと真っ白になり、何も見えません)
R=100、G=0、B=0、画面が赤っぽくなります。ホラーの演出にいいかも…。(上に同じ。フラッシュにするなら値が200でも可です。)
R=50、G=50、B=70、画面が暗くなります(ちょっと青みがかかります)。夜の演出などにどうぞ。
…他にも色々試してください。

左上(100,100,100) 右上(100,0,0)
左下(130,130,130) 右下(50,50,70)

●処理時間について
処理時間の項目がありますが、色調変更のときは、そのフレーム数かけて画面の色が変わります。
フラッシュの時はちょっと違います。
画面が設定した色に変化してからもとの色調に戻るまでを、処理時間で設定したフレーム数かけて行います。
このとき、最初の「画面が設定した色に変化」にかかる時間は、処理時間が大きくなるほど長くかかるのです。
おおよそ処理時間の1/4〜1/3位のフレーム数がかかります。
なお、処理時間に「0」と入力すると、フラッシュは発生しなくなります。



<執筆者:ウディタ公式ガイド執筆コミュ。> 
  ・トピック原案:Hdk103-Arch、ユノ
  ・HTML作成:Hdk103-Arch


【←にフレームが表示されていない方はここをクリック】