【顔グラフィックを使いたい <※基本システム>】


【目標】
顔グラフィックはただ見て楽しいだけでなく、
キャラクターの表情をキャラチップよりも繊細に、
そして伝わりやすく表現でき、会話中も今誰が
しゃべっているのかを明確にする役割があります。
また、主人公のような重要なキャラクターと、
ストーリー上あまり重要でないNPCとの立場をはっきり
分けるという意味もあります。
さらに、キャラチップやマップチップなどと比べて
自作しやすく、手軽に導入できます。
適切な素材を用意することさえできれば、
あとは簡単な設定で顔グラフィックを出すことができます。


●使用画像について
今回は、サンプルゲームに入っている画像「FaceGraphic_Wolfarl.png」を
顔グラフィックとしてメッセージウィンドウに表示させる方法と、
以下の画像「Wolfarl.png」をメニュー画面や戦闘画面に顔グラフィックを表示させる方法を習得します。

なお、この画像の利用規約は末尾にございます。

★注意!
 素材を使用するときは、その素材の利用規約を必ず読み、それに従って利用しましょう。
◆素材利用のルールってどんな感じなの?」も参照してください。

【手順】

 【メッセージウィンドウに表示する】


1.画像ファイルの選択と設定
・今回の設定はシステムデータベースの24番
 「顔グラフィック名」で行います。
 システムデータベースを開き、タイプは
 「24:顔グラフィック名」を選択してください。
  ウィンドウの中ほどにデータ一覧があります。
 データはこの中から「4: 」を選択してください。

・次に、ウィンドウに使われる画像を設定します。
 顔画像ファイルの入力欄の右にある[File]ボタンを押すと
 素材が入っているフォルダが開かれますので、
 「FaceGraphic_Wolfarl.png」を選択し、ウィンドウ右下の
 ボタン「OK」を押してください。
 画像ファイル名に「Picture/FaceGraphic_Wolfarl.png」が
 入力されました。

 これで、ウルファールさんの画像を呼び出せるようになりました。

赤枠部分です

2.顔グラフィックへの名づけ方
・ついでに、今後の管理のために、これがどんな
 画像ファイルなのか名前を付けておきましょう。
 今から編集するところは、ウィンドウの中ほどにある
 データ一覧の上です。横長の入力欄で、そのすぐ左に
 「ID」と書いてある、ちょうどその入力欄です。
 下のデータ一覧でデータ0〜3のどれかを選択すると、
 入力欄に書いてある文字が変わると思います。

・見るべきところがどこなのか、なんとなくでも理解して
 いただけたところで、4番の顔グラフィックに名前を付けましょう。
 データ一覧で「4: 」を選択し、
 入力欄には「ウルファール」と入力してください。
 入力できたら、忘れずにウィンドウ右下のボタン
 「OK」か「更新」を押して上書きします。
 するとデータ一覧の「4: 」であった所が「4:ウルファール」に
 変わっていると思います。これを覚えておくととても便利ですよ。


青枠部分、分かりやすく名付けましょう

3.文章表示で顔グラフィック呼び出し
・次に、ウルファールさんの画像を呼び出す設定をします。
 サンプルマップAの適当な位置にイベントを作成し、
 ニワトリの画像を設定します。
 コマンド入力ウィンドウを開き、タブを「1 文章の表示」に
 変更してください。

・入力の前に、便利な情報をひとつご紹介しておきます。
 ウィンドウの中央下に注目してみてください。
 「顔番号確認(SysDB 24から読み込み)」と書いてあり、
 その中に数字入力欄と、その右に「0:ウィンドウ表示なし」と
 書いてあると思います。この入力欄の数字を4にしてみましょう。
 半角数字を直接入力しても、また入力欄についている上下ボタンで
 カチカチ動かしても、マウスカーソルを合わせてマウスホイールで
 数字をスクロールしてもいいです。
 さて、数字が 4 のときは「4:ウルファール」と表示されますね。
 これが先述の手順2「顔グラフィックへの名づけ方」で
 設定した顔グラフィック名で、ここに来て力を発揮するんです。
 逆に言うと、顔グラフィックに名前を付けていなかったり、
 または自分さえ分からないような変な名前にしてしまうと、
 一体何の顔グラなのかわからなくなってしまいますよ。

・ウルファールさんの顔グラが4番であると確認できたところで、
 入力欄の1行目に「@4」だけを入力して改行します。
 半角です@も4も半角でないと命令文になりません
 これが、「4番の顔グラフィックを呼び出す」という命令です。
 あとは2行目以降に好きに文字を入力してくださって構いません。
 ただし、しつこいようですが好きにしていいのは2行目以降だけで、
 1行目は命令文の特等席ですよ。@と数字以外が入ると思った動作をしませんよ。
 2行目以降の内容は何でも(空欄でも)いいですが、

  ウルファール
  「こんにちは!」

 とでも入力しておきましょうか。入力できたら、
 ウィンドウ右下の「入力」ボタンを押してコマンドを入力します。

下部にご注目!
そして1行目は半角@と半角数字だけですよ!

4.確認
 ではテストプレイしてみましょう。
 作成したイベントに話しかけると、出てきたメッセージウィンドウの
 右の方に、ウルファールさんの画像が一緒に出てきていると思います。
 お疲れ様でした!
 なお、この「@(番号)」の顔グラフィック指定は文章表示のたびに
 指定できますので、交互に番号を変えるとその通りに顔グラフィックも
 変わり、会話しているという雰囲気がより強く演出できます。
 デフォルトでは「@3」にニワトリの画像が入っていますので、
 余力があれば手順2と同様にやってみてくださいね。

ちゃんと表示されていますね?

にしてもニワトリ怯え過ぎ…でもなかったりして…

 【メニュー画面・戦闘画面で表示する】


1.画像ファイルの保存
・この記事の最初にある画像が、「Picture」フォルダにあることを確認してください。
 なければダウンロードの上、「Picture」フォルダに移動させましょう。

2.画像ファイルの選択と設定
・今回の設定は可変データベースの0番
 「主人公ステータス」で行います。
 可変データベースを開き、タイプは
 「0:主人公ステータス」を選択してください。
  ウィンドウの中ほどにデータ一覧があります。
 データはこの中から「12:ウルファール」を選択してください。

・次に、メニュー・戦闘画面で使われる画像を設定します。
 項目「顔画像 [バトル・ステータス用]」に入力します。
 入力欄の右にある[File]ボタンを押すと
 素材が入っているフォルダが開かれますので、
 「Wolfarl.png」を選択し、ウィンドウ右下の
 ボタン「OK」を押してください。
 画像ファイル名に「Picture/Wolfarl.png」が
 入力されました。ウィンドウ右下のボタン
 「OK」か「更新」を押して上書きします。
 これで、ウルファールさんの顔グラフィックを
 呼び出せるようになりました。この設定さえすれば
 あとは自動で呼び出してくれますので、便利です。


ここを設定すれば後は自動です

3.確認
 ではテストプレイしてみましょう。
 メニュー画面を開いたり、戦闘に入ってみると
 顔グラフィックが表示されるようになっています。
 もしうまく行かない場合は、手順を見直してみてくださいね。
 お疲れ様でした!

メニューでもバトルでも

★注意!
顔グラフィックを含めて、ウディタでは使ってはいけない画像が存在します。
それは「素材でないもの」と「RPGツクールシリーズのRTP素材とその改変素材」です。
詳しいことは「◆素材利用のルールってどんな感じなの?」に記載されていますのでご確認ください。

【余談】


■表情差分のデメリットについて
顔グラフィックを使うなら用意したいのが表情差分ですね。
表情の豊かな顔グラフィックはそのメリットも無視できませんが、
実はこれは作成も管理も、表情1つだけの時の何倍も大変になります
4人のキャラクターに5つずつの表情を用意すると考えると、
実際の人間の表情の多様さと比べたりしてしまって、あまり
多くないように感じたりしますが、20枚も用意するのはかなり大変です。
はじめての制作では真顔や無表情といった汎用性の高い1表情だけとか、
多くても喜怒哀楽ぐらいをおすすめします。
また、表情を使うなら名前を分かりやすくつけることが重要です。
喜怒哀楽までなら「鶏喜」だけでもなんとかなりますが、
1キャラに5〜6表情用意するとなると「夕一目笑口開け」と付けるなど。
工夫もスキルのひとつで、今後の制作に役立つものですから、
是非 試行錯誤してみてください。

■顔グラフィックの規格について
実は顔グラフィックの規格については明確には定まっていません。
作る人のやり方によっていろんな表現ができるとも言えます。
ただ、何の決まりも無い状態では描きにくいと思いますから、
初めの一歩として下記のような形をおすすめします。

・基本システムの設定は「[0]標準サイズに合わせる」を使用する。
・脇役はドット系の顔グラフィックを使用し、「24*24」で作成する。
(今回メッセージウィンドウで表示した画像と同じ形式です)
・主役はイラスト系の顔グラフィックを使用し、「96*96の枠付き」で作成する。
(今回メニュー画面・戦闘画面で使用した画像と同じ形式です)



<<執筆者:ウディタ公式ガイド執筆コミュ。>>

<素材提供者> 本トピックで使用されている素材に関しましては、
ウディタ素材スレッドの利用規約に準じて使用することができます。


【←にフレームが表示されていない方はここをクリック】