#貴方と会えて『後編』(R) byY・K !v27=1 !v28=1 !v35=2 !v36=2 !v37=1 !v38=1 !v5=1 !wait20 !se(System)キー3  貴方と会えて『後編』 !mv海岸公園 !bgm夜の静けさ !wait25 @402 \c[2]う、ん・・・? @1 焚き火の側に簡単にセットされた ベットの上でルーナは目を覚ました。 先程までにあった苦しみのせいか、 僅かに胸がズキズキと痛む。 @402 \c[2]あれ、私・・・\sえっと・・・ @1 ルーナはベッドに横になったまま、 これまでにあったことを思い出そうとする。 @402 \c[2]確か私、発作を起こして・・・ @404 \c[2]・・・そうだ、クロウさんが! @1 クロウが戻ってきたことを思い出し、 ゆっくり体を起こす。 そして顔を横に向けた。 !wait20 !bgm黄昏 そこには自分の方を向いて、座ったまま 眠っているクロウがいた。 同時にルーナは、左手に温もりを感じて 自分の手に目を向ける。 @400 \c[2]!\sクロウ、さん・・・ @1 そこには、クロウの手が自分の左手を きつく握りしめていた。 @400 \c[2]夢じゃ・・・\sなかったんですね・・・ @1 とても苦しくて、自分に何が起こって いるかなんて何も解らなかった。 それでもひとつだけ解っていたのは、 クロウが側にいてくれたことだけ。 夢だと思っていたけれど、それは 夢じゃなかった。 クロウはずっと自分の側にいて、 ずっと自分の手を握っていてくれた。 @400 \c[2]クロウさん・・・ @1 嬉しかった、言葉にならないくらいに・・・ ルーナは、自分の手を握るクロウの手と 一緒に、自分の頬へと持っていく。 !wait15 \c[4]『ぅ・・・ん・・・』 その動きに、クロウは少しだけ口元を 緩ませたが、目を覚ますことはなかった。 @400 \c[2]温かい・・・\sクロウさんの手・・・ @1 クロウの手の甲を自分の頬に当てながら、 ルーナはそうつぶやく。 @403 \c[2]クロウさん、ありがとう・・・ @1 そういうとルーナは、ゆっくりと 自分の目の前に手をおろし、握り合う 手の上から右手をかぶせるように置く。 そしてそれを、ルーナはただ強く握り 締め続けていた。 !wait15 \c[4]『スゥ・・・スゥ・・・』 クロウはずっと寝息を立てて眠り、ルーナは そんなクロウの表情を見ながら手を握り締めた。 @400 \c[2]・・・・・・・・・。 @1 ただこうして、クロウの手を 握り締めていることが嬉しかった。 クロウに触れ、温かな体温を 感じられる・・・\sそれだけで嬉しかった。 暫くしてルーナはそう小さくつぶやきながら、 眠るクロウの表情に触れながら言う。 \c[4]『ぅ・・・んん・・・』 するとクロウは僅かに声を上げるが、 すぐに寝息へと変わってしまう。 ルーナは、そんなクロウの表情を見て 微笑みながら、再びクロウの頬に触れる。 @400 \c[2]クロウさん・・・ !wait10 @403 \c[2]大好き、です・・・ @1 小さく、たとえ起きていたとしても 聞こえないほどの小声でルーナはつぶやく。 クロウはそんなルーナの声には何の反応も することもなく、ただ眠っているだけだった。 @400 \c[2]・・・・・・・・・。 @1 ルーナはそんなクロウの表情を見つめ、 笑顔を絶やすことはなかった。 !mvnil !wait35 !bgm夜の静けさ !mv海岸公園 !wait15 @102 \c[4]う、うぅん・・・\sあれ、俺・・・ @1 ルーナの側に座り込んだまま眠ってしまった クロウは目を覚まし、眼をこすりながら 顔をゆっくりをあげる。 @100 \c[4]やべぇ、寝ちまってたんだ・・・\sルーナ? @1 まだぼやける視界のまま、クロウは ルーナの方へと目を向ける。 @400 \c[2]・・・クロウさん。 @1 そこには自分の方を向いて微笑む、 ルーナの姿があった。 @103 \c[4]ル、ルーナ?!\s身体は大丈夫なのか? @1 ルーナの顔を見るなり、クロウは驚いたような 表情をしながらルーナの両肩に自分の手を置き 身体をゆするようにしながら聞く。 @402 \c[2]あ、はい。\sもう大丈夫みたいです。 @1 突然のクロウの行動に驚きながらも、ルーナは はっきりとした口調で返事をする。 @100 \c[4]本当か? @102 \c[4]どっか、身体の痛いとことかないか? @1 ルーナがそういってもクロウは心配そうな 表情を消すことなく、ルーナを気遣う言葉を 繰り返す。 @400 \c[2]はい・・・\sもう平気です。 @402 \c[2]ちょっとだけ胸がズキズキするんですけど・・・ \sこれくらいだったら全然大丈夫だと思います。 @102 \c[4]そっか、良かった・・・ @1 その言葉にクロウは安堵の表情を浮かべ、 ルーナの肩に自分の顔を落とす。 そしてそのまま自分の両腕をルーナの身体に まわすと、ゆっくりと弱い力で抱きしめていく。 !wait10 !bgm黄昏 @403 \c[2]ク、クロウさん? @1 クロウが自分にすることに、ルーナは再び 驚きの声と表情をする。 しかし嫌がるような素振りは、決してなかった。 @100 \c[4]良かった・・・\s本当に良かった・・・ @1 少し震えるような声でクロウがそう言うと、 ルーナは自分の身体を抱きとめる腕が 強くなっていくのが解る。 @100 \c[4]苦しむお前見て、死んじまうんじゃないかって 本気で思って・・・\s俺・・・ @1 だんだんとクロウの震える声が、涙声へと 変わっていく。 ルーナが苦しんでいる間中、クロウは そのことばかりが頭の中を巡っていた。 ・・・もしルーナが死んだら・・・\s自分の前から いなくなってしまったら・・・ 最悪なことばかりを考えてはいけないと 思っても、その思いが消えることはなかった。 だからこうして再びルーナに触れて、 会話が出来ること・・・\s喜びの他なかった。 !wait10 大好きな、ルーナだから・・・ !wait20 ルーナにはクロウの表情を見ることは 出来なかったが、クロウが泣いていることは はっきりと解った。 !wait15 @400 \c[2]クロウさん、私・・・ !wait15 \c[2]クロウさんのことが好きです・・・\s大好きです。 @402 \c[2]本当は言うつもりなんてなかった・・・ \sけど、言わなきゃ絶対・・・\s絶対に 後悔しそうな気がしたから・・・ @1 クロウは自分から離れようとするルーナを、 自分の両手で抱き止める。 @400 \c[2]クロウさん? @100 \c[4]ルーナ、嘘じゃないよな・・・ \sその言葉、嘘じゃないよな? @1 ルーナが嘘を言うわけがない事ぐらい、 クロウは分かっていた。 しかし、それを確かめずにはいられなかった。 @402 \c[2]当たり前ですよ・・・ \sこんなところで、嘘なんて言えません。 @1 そして、ルーナの返事を聞いたクロウも 自分の本当の気持ちを口にする。 @100 \c[4]ルーナ、俺もお前のことが好きだよ。 @403 \c[2]!\sクロウさん・・・ @1 ルーナの声は、喜びと驚きに 満ちあふれていた。 @403 \c[2]クロウさん・・・ @1 自分も何か言わなければと思っているのに、 ルーナは言葉が出ない。 そんなルーナとは裏腹に、クロウは 同じ言葉を繰り返し伝えてきた。 @100 \c[4]ルーナのことが好きだよ。 @1 何か言葉を考える必要なんて無い。        『好き』  ・・・その一言を伝えるだけで十分だった。 !wait20 @400 \c[2]ありがとう、クロウさん。 @1 クロウの言ってくれた言葉に、ルーナは 一言だけ口にした。 @102 \c[4]ありがとうって、言うことじゃないって・・・ @402 \c[2]そうかな、でも・・・ @400 \c[2]ありがとう、クロウさん・・・ !wait20 @1 これはあくまでも一時的な薬の効果で あって、ルーナの病気が良くなった わけではないことは解っている。 それに今回のルーナの病状を見て、簡単に 治るようなものではないことも否が応でも 理解することが出来た。 それでもクロウは嬉しくてたまらなかった。 \s今こうして大好きなルーナが、目の前で息を していて、触れると生命の鼓動を感じる・・・ そして自分と会話を交してくれている・・・ \sそれだけのことでもクロウは嬉しかった。 !wait15 \c[2]『すぅ・・・\sすぅ・・・』 いつの間にか、自分の胸の中で 眠ってしまったルーナの手を、 クロウは朝まで握り締めてやっていた。 !wait25 自分のことを好きだと言ってくれた・・・ 俺は嬉しくてたまらなかった・・・ 本当に嬉しかった・・・ 自分はルーナのことが好きで、ルーナも 自分のことを好きだと言ってくれた・・・ 一番ルーナの近くに寄れたこと・・・ それは最初で最後・・・ しかし決して忘れられない。 !wait25 !bgm 一番にルーナを感じた唯一の瞬間だった。  !mvnil !v5=0 !mv海岸公園 !bgmほんわかムード !wait30 @100 \c[4]そろそろだ、忘れ物はないよな? @1 次の日の朝、クロウとルーナは街へ 帰るために、キャンプを片付けていた。 @402 \c[2]えと、忘れ物は・・・ @400 \c[2]はい、大丈夫です。 @1 朝食のために、串に刺して焼いている肉や キノコのいい匂いが風に乗って2人まで 届いてくる。 @100 \c[4]もう焼けてるんじゃないか?ほら。 @1 クロウは肉を焼いている串の1つを ルーナにわたした。 @400 \c[2]ありがとうございます、クロウさん。 @1 ルーナはそれを受け取って、ふうふうと 息を吹いて冷ましている。 @100 \c[4]・・・・・・・・・。 @1 クロウは突然ルーナに話しかけた。 @100 \c[4]なぁ、ルーナ・・・\sお前一人で暮らしてるのか? @400 \c[2]はい、そうですけど・・・\sどうしてですか? @102 \c[4]その、もしよかったら・・・\s今日は 家に来ないか? @1 クロウは少しだけ、恥ずかしそうに そう言った。 @400 \c[2]えっ・・・? @1 1人の時にルーナが発作を起こしたら、と言う 心配もあったが、何よりクロウ自身が そうしたかった。 @102 \c[4]俺の家は結構広いし、親父が入院してるから 今俺1人だし、よかったらって思ったんだけど。 @1 ルーナの様子をうかがいながらクロウが 話していると、ルーナが嬉しそうに返事をした。 @400 \c[2]クロウさんがいいって言うなら、 行ってみたいです。 @100 \c[4]そっか、じゃあ決まりだな! @1 ルーナの返事にクロウの表情も明るく、 そして嬉しそうになっていく。 @404 \c[2]はい! @1 そんなクロウにつられて、ルーナも 笑顔になっていった。 !wait30 ルーナと2人きりでいられる・・・ 今日はずっと一緒にいられる・・・ クロウはそう思っていた。 そしてこれからもずっと、ルーナと いられると思っていた。 !wait20 !bgm けれど、終わりはすぐにやってきた。 どんなことも、永遠には続かない。 そう、終わりが・・・\sやってきたんだ・・・ !mvnil !v5=1 !mvショッピング街 !bgmゆったり雰囲気 !wait30 @102 \c[4]うーん、なんか落ち着かないな・・・ @1 クロウは、夕食の買い物客で ごった返す市場にいた。 そう言うクロウも、夕食の材料を 買うためにここまでやって来たのだ。 今までクロウはこんな所へきたことは なかった。 普段の食事は、狩りのついでに採ってきた 野草や干し肉などで簡単にすませていたが、 ルーナがいる今日はそういうわけには行かない。 あれこれ買い込んで家に着く頃には、 辺りが暗くなりかけていた。 @102 \c[4]マズイな、急いで帰らないと・・・ !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)学内歩き !wait15 !mv住宅地 !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)ドア開け !mv自宅 !wait35 !se(Action)ドア閉め @100 \c[4]ごめん、遅くなっちゃったな。 @1 クロウが家に着くと防具を外し、 部屋着になったルーナが待っていた。 !v35=1 @400 \c[2]あ、クロウさん遅かったですね。 @102 \c[4]ちょっと混んでてさ・・・ @400 \c[2]じゃあ、直ぐに作りますから 待ってて下さいね。 @1 !se(Action)学内歩き ルーナはクロウから買い物かごを 受け取り、台所へとむかった。 !mvnil !mv自宅 !wait25 暫くして、テーブルは美味しそうな 料理の皿で埋め尽くされていた。 @102 !se(Action)ドゴン \c[4]凄いな、これみんな1人で作ったのか? @1 椅子を引きながらクロウが言った。 @402 \c[2]はい、でも少し張り切りすぎちゃって・・・ \sこんなにたくさん2人で食べ切れませんね。 !wait30 @1 照れくさそうにルーナはそう言ったが、 30分もした頃にはテーブルいっぱいの料理は、 全てクロウの腹に収まっていた。 @102 \c[4]あ〜うまかった、ルーナって料理 上手いんだな。 @1 椅子の背にもたれかかり、大きくのびを しながらクロウが言った。 @400 \c[2]よかった、口に合わなかったら どうしようかと思った。 @1 お腹いっぱい食べて幸せそうなクロウを 見ているルーナもまた幸せそうだった。 !wait20 @100 !se(Action)跳ね \c[4]あっ! @400 \c[2]? @1 すると突然クロウが立ち上がった。 @104 \c[4]やばっ!\s刀を研ぎに出すの忘れてた! @1 \f[21]重さと威力で叩き割る様な大斧には必要ないが、 クロウの処刑刀など切れ味を重要とする刀は その都度こまめに研いでもらわないと、意外と 早く駄目になってしまう。 @400 \c[2]早く行かないとお店閉まっちゃいますよ? @1 慌てるクロウを見て、ルーナはくすくす 笑っていた。 @103 !se(Action)跳ね \c[4]ごめん!直ぐ戻ってくるから! @400 \c[2]行ってらっしゃい、私は夕ご飯の 片付けしてますね。 @1 クロウは自分の武器を背負い、ドアを破る 勢いで鍛冶屋へと走っていった。 !mvnil !bgm夜の静けさ !mv住宅地 !wait25 @1 鍛冶屋からの帰り道を、クロウは 走って家へと向かっていた。 @103 !se(Action)学内歩き !wait3 !se(Action)学内歩き !wait3 !se(Action)学内歩き \c[4]くそ〜あの妖怪ジジィ、急いでるときに 限って説教垂れやがって・・・ !mvnil !mvゲームセンター !wait25 @930 "剣の扱いがなっとらん、ワシが精魂込めて 作った剣を棒きれのように扱いおって・・・" "大体最近の若い者は・・・"  !mvnil !mv住宅地 !wait15 @1 永遠と続くかに思われた御隠居の説教の せいで、思っていたより遙かに時間が かかってしまった。 !se(Action)ドア開け !mv自宅 !wait30 !se(Action)ドア閉め @102 \c[4]ただいま〜。\sゴメンな、御隠居に説教 喰らっちゃってさ・・・ !bgm @1 しかしそのクロウの声に返事はなかった。 @100 \c[4]・・・\sルーナ? !wait15 @1 前と同じ、とても不快な胸の高鳴り・・・ @100 \c[4]・・・ここか?ルーナ・・・ !se(Action)ドア開け !wait30 @1 台所のドアを開けると、そこには二度と 見たくないと思っていた光景が広がっていた。 !bgmなんだこれは @1 \c[2]『かっは・・・うあ・・・\sあぁぁぁぁぁっ!』 床にうずくまり、胸を押さえながら 叫び苦しむルーナの姿。 @103 !se(Action)跳ね \c[4]ルーナ!? @1 クロウは割れた皿を踏まないように 避けながら、部屋中に響く声の方へ駆け寄る。 しかしクロウはルーナの姿に、 その場から一歩距離を取ってしまう。 今までに見たことのないような苦悶の表情と、 口からはおびただしい唾液を流しながら 大きな声を上げ続ける。 全身は目に見えて解るほど震え、服は全身から 流れ出る冷や汗でびしょ濡れのようにも見えた。 @402 \c[2]はっ・・・ぅっあ・・・\sふぅっあ・・・くっあ・・・ \c[2]ク・・・ロウ・・・さん・・・ @1 ルーナに呼ばれてクロウは我に返った。 @100 \c[4]ルーナ、薬はあるのか!? @1 ルーナは何かを言おうと口を開くが声にならない。 ようやく首を左右に振りクロウに薬が ないことを伝えた。 @103 \c[4]っ!\s待ってろ、病院まで行って来る! @1 !se(Action)ビシッ そう言ったクロウの服の裾を、ルーナが 弱々しく掴んだ。 @402 \c[2]行かな・・・いで・・・\s一人・・・\sしない・・・で・・・ @100 \c[4]っ!\sルーナ・・・ @1 クロウはルーナの言葉を聞き入れ、 取り敢えずルーナをベットまで運んだ。 !mvシシトの部屋 !wait25 @402 \c[2]はっ・・・ふぅっあ・・・\sくっあ・・・ぅぁ・・・ !wait20 @1 本当は苦しむルーナを病院まで連れて行きたい。 けれど今、ルーナを下手に動かしたらいけない ということも目の前の状況を前にすれば 嫌でも解る。 そして自分には、祈るほか何もすることが 出来ないとも解っていた・・・ @100 \c[4]ルーナ・・・\sくっ・・・ @1 クロウの体は、絶望的な思いと何も出来ない 自分への悔しさで震えていた。 @100 \c[4]ちっくしょう・・・\sちくしょう・・・! @1 そして罪悪感も同時に感じていた。 もしかしたら、自分のせいでルーナは あそこまで苦しんでいるのかも知れない。 自分が狩りになんて誘わなければ・・・ 家になんてよばなければ・・・ ・・・ルーナの家なら薬もあったのではないか? @100 \c[4]・・・ルーナ。 @1 クロウはルーナの寝ているベットの横に座り、 ルーナが落ち着くのを待っていた。 @100 \c[4]くそっ・・・ @1 身体の動きは落ち着いても、胸の中にある 気持ちは少しも消えることがなく、クロウは 繰り返しそう呟いていた。 !mvnil !bgm !mvシシトの部屋 !wait50 @1 何分・・・\s何時間たったのか分からない。 クロウはルーナの横に座り続けていた。 今はルーナもだいぶ落ち着いてきた。 @100 \c[4]大丈夫だよな、絶対に・・・ @1 考えてもみれば、自分はルーナの 病状のことなど何も知らない。 どんな病気で、どんな具合で、今後は どうなるか・・・\s何一つとして知らなかった。 @100 \c[4]絶対、大丈夫だよな・・・? @1 知っていたからといって、何かが 変わるわけじゃない。 けれどそのことを知っていれば、もっと ルーナに別のことがしてやれたかも知れない。 もしかしたら、こんなことには ならなかったかも知れない。 そう思うと、自分のことが許せなかった。 @103 \c[4]くそっ! @1 クロウは右手に拳をつくり、血が 出るのではないかと思うほどにきつく 握り締めていた。  !mvnil !bgm夜の静けさ !mvシシトの部屋 !wait30 @1 そして、それから暫くしてルーナが 目を覚ました。 @100 \c[4]・・・ルーナ?  @402 \c[2]ぁ・・・\sクロ・・・ぅ・・・さん・・・ @1 クロウの呼びかけに、ルーナは弱々しく 返事をしてくれた。 @100 \c[4]大丈夫か・・・\sルーナ? @1 そこにはベットに横たわり、 衰弱しきっているルーナがいた。 @100 \c[4](・・・見てはいられない・・・) @1 クロウはルーナを見てそう感じていた。 いつも見ていたルーナの姿はどこにもない・・・ \sまさに『病人』と言える姿だった。 @402 \c[2]はぃ・・・\sちょっと苦しいですけど、さっきに 比べれば凄く楽になりました。 @1 そう言ってルーナは、辛そうな表情の中に 笑顔を作る。 その笑顔は初めてあったときに見せた、 あのとても綺麗な笑顔だった。 @402 \c[2]ごめんなさい、クロウさん・・・\sせっかく 呼んでくれたのにこんなことになって・・・ @100 \c[4]・・・気にすんなよ。\s機会だったら、 いくらでもあるしさ・・・ @1 必死に元気に振舞おうとしても、 胸の思いまではどうしようもない。 クロウの声には元気がなく、明らかに 無理をしていることは明白だった。 @402 \c[2]クロウさん・・・\s無理、しないで・・・? @100 \c[4]あっ・・・・・・ @1 ルーナの一言でクロウは口を閉じてしまう。 \s部屋が再び静かになった。 !wait15 @402 \c[2]ごめんなさい・・・\sクロウさん・・・ @1 しかし少しすると、ルーナはクロウの方を 向いていった。 @102 \c[4]何言ってんだよ・・・\sお前は悪いこと なんてしてないよ・・・ @1 クロウの返事に、ルーナは少し顔を背け 話し始めた。 @402 \c[2]・・・・・・・・・。 !wait15 !bgm別れ \c[2]私ね、分かってたんです・・・\s自分が どうなるかって・・・ @100 \c[4]・・・・・・・・・。 @1 クロウはルーナの話を黙って聞いていた。 @402 \c[2]私は、死ぬんだって・・・\sもぅずっと前から・・・ @1 言って欲しくない一言だった。 その一言が、クロウの胸に重く圧し掛かる。 @402 \c[2]でも・・・\s怖いとか、思ったりしなかったんです。 \sむしろ嬉しいとも思った・・・ \c[2]私は死ねるんだって思ったら・・・ @100 \c[4]・・・\s・・・\s・・・\s。 \c[4]何で・・・\sだよ・・・ @1 クロウは目から出そうになる涙を必死に こらえながら、ルーナの話に耳を傾ける。 @402 \c[2]死にたかった・・・\s励ましてくれる人もいない。 \s毎日薬を飲んで、注射をして・・・ \c[2]発作に怯えるだけの生活はもう、 嫌だったから・・・ @1 ルーナの声が、震えだしているのが解った。 @100 \c[4]馬鹿なこと・・・ @1 クロウがルーナの言葉を否定しようとすると、 それを小さい声でさえぎるようにルーナが言った。 @402 \c[2]本当に、死にたかったから・・・\sもう、 生きていたくなかったから・・・\s 早く、楽になりたかったから・・・ @1 その言葉に、クロウはもう自分の気持ちを 抑えることが出来なくなってしまう。 @103 \c[4]\f[30]馬鹿なこと言ってんじゃねえよ! @1 クロウは大きな声をあげてそう言うと、下を うつむいてぽろぽろと抑え込んでいた涙を 流し始める。 !wait15 @402 \c[2]クロウ・・・\sさん? @100 \c[4]馬鹿なこと・・・\s言うなよ・・・ @1 涙が止まらなかった。 目から流れ出る涙は、ルーナの横たわる ベッドにどんどん落ちていく。 @400 \c[2]クロウさん・・・ @1 そんなクロウに少しでも近づこうと、 ルーナは全身に走る痛みをこらえながら 上半身を起こした。 @100 !se(Action)跳ね \c[4]ルーナ! @402 \c[2]わっ・・・ @1 クロウは上半身を起こしたルーナを、 力強く抱きしめる。 @100 \c[4]頼むから・・・\s死ぬとか言うな・・・ \s死にたいとか、言うな・・・ @1 どこにも届かない、切実な願い・・・ \sそれでもそう言うしかなかった。 @402 \c[2]クロ・・・さん・・・\s私・・・ @1 すると、ルーナの声も涙声に変わっていく。 @100 \c[4]ルーナ? @402 \c[2]クロウさん、私・・・\s私、まだ死にたくない・・・ \sもっとクロウさんといたい・・・ @1 クロウの言葉に、ルーナも自分の思いを口にする。 弱々しい口調でも、その言葉にはとても強い 想いを感じる。 @402 \c[2]クロウさんが好きだから・・・\s大好きな クロウさんともっといたいから・・・ @1 そして自分を抱きしめてくれるクロウの 背中を弱々しく抱きしめてきた。 @100 \c[4]ルーナ・・・ @402 \c[2]お願い・・・\s私、まだ・・・・\sもう死にたいなんて 二度と言わないから、私・・・ @1 もっと生きたい・・・\sもっと生きて、 大好きなクロウと一緒にいたい。 たとえそれが口で言うことしか出来ない、 かなわない願いだったとしても・・・ そう口にせずにはいられなかった。 それが、ルーナの心からの願いだから・・・ @402 \c[2]・・・もっとクロウさんと一緒にいたい・・・ \s私、まだ死にたくないです・・・ @100 \c[4]大丈夫だって、お前は死んだりしない。 \s絶対に良くなるから・・・ @1 クロウにも、ルーナがどうなるかが 分からないわけじゃない。 けれどクロウは、ルーナがどうなるのか・・・ その言葉を決して口にはしない。 ルーナが死んでしまうと、自分の口からは 決して言いたくなかった。 @402 \c[2]けどっ・・・\sけど、私っ・・・ @1 クロウの胸に抱かれ、目から涙をボロボロ こぼしながら、ルーナはクロウの言葉を 否定しようとする。 @100 \c[4]大丈夫だって・・・\s絶対、大丈夫だって・・・ @1 クロウはルーナを強く抱き、そう何度も 繰り返す。 その言葉はルーナに言い聞かせるだけでなく、 もしかしたら治るかも知れないと・・・ \s自分も信じたかった。 自分の中だけにある僅かな望みを、 なくしたくなかった。 それをなくしたら、本当に全てが 終わってしまう気がしたから・・・ @402 \c[2]はぃ・・・ @1 クロウの言葉に押され、ルーナはそう 返事をした。 @100 \c[4]大丈夫だから・・・ @402 \c[2]はい・・・ @1 ルーナの目からは、涙が止め処なく流れ 続けていた。 しかしそれは悲しみの涙だけじゃない・・・ 自分を支えてくれるクロウへの、嬉し涙も 一緒に流れていた。 !wait20 @100 \c[4]ルーナ・・・\s大丈夫か?  @1 クロウは抱きしめていたルーナの体を離れ、 支えながらルーナをベットに横たわらせる。 @402 \c[2]はい、ありがとうございます・・\sクロウさん。 @102 \c[4]ん、気にするなって・・・ @402 \c[2]・・・クロウさん・・・ @100 \c[4]どうした・・・\sルーナ? @1 小さなルーナの声に、クロウは敏感に 反応を返した。 @402 \c[2]あの・・・ @403 \c[2]手を、握っててくれませんか・・・? @100 \c[4]・・・解ったよ。 @1 そう言うとクロウは、ルーナの左手を 強く握り締めてやる。 @403 \c[2]クロウさんの手って、大きくて、温かくて 大好きです・・・\s凄く落ち着くんです。 @100 \c[4]そうか・・・ @1 ルーナの言葉に、クロウは少しだけ照れ笑いを 浮かべながら返事をする。 @402 \c[2]ごめんなさい、クロウさん・・・ @1 少ししてルーナは、クロウにそう言った。 @100 \c[4]何がだよ・・・ @402 \c[2]病気のこと、黙ってて・・・ @1 ルーナの病状については、これまで 全く知ることはなかった。 確かにこうなる前に、知りたかったと思う。 けれどもう過ぎてしまったことを、言っても 仕方ない。 @102 \c[4]良いって。 \sそんなの気にしなくてもさ・・・ @402 \c[2]はい、ありがとうございます・・・\sクロウさん。 @1 ルーナの返事に、クロウは少しだけ 照れながら言う。 @102 \c[4]今更、『さん』なんてつけて呼ぶなって・・・ @402 \c[2]はい、ありがとう・・・ @403 \c[2]その、クロウ・・・ @1 最初で最後・・・\s自分のことを、名前だけで 呼んでくれた瞬間。 自分とルーナの距離が、完全に なくなったと思った。 @100 \c[4]あぁ・・・ @1 クロウはルーナの言葉に、笑顔を見せる。 そしてルーナは、クロウのことを呼び捨てに して小さく笑うと、目を閉じて何も 話さなくなってしまった。 !bgm 遠くからでは、眠っているようにも見える。 @100 \c[4]・・・ルーナ? @1 けれどクロウが声をかけても、ルーナは もう何の反応も返してはくれない。 @100 \c[4]眠い、だけだよな・・・\sそう、だよな・・・? @1 それでも自分の握るルーナの左手は、 だんだんと温かさをなくしていく・・・ \c[1]まるで金属で出来た手\c[0]を握っているかのように、 硬く、そして冷たく・・・ @100 \c[4]・・・ルーナ?\s眠いだけなんだよな? \s眠い、だけだよな・・・ @1 クロウがルーナの顔に目を向けると、そこには さっきまでの苦痛に満ちた表情ではなく、 安らかな顔がそこにあった。 !wait15 @100 \c[4]ルーナ・・・\sル・・・ナ・・・ @1 共に強く握り合うその手に、クロウの涙が こぼれていく。 冷たさと温かさ・・・\s二つの手の上に、 止め処なくこぼれていった。 !wait45 涙が、止まらなかった。\s止められなかった・・・ 悲しかった・・・\s悲しくて悲しくて、 泣くことしか出来なくて悔しかった。 大好きなのに、何も出来なかった・・・ 何もしてやれなかった・・・ ただ悲しくて、泣くことしか出来なかった・・・ !mvnil !v5=0 !bgm夜の静けさ !mvシシトの部屋 !wait30 誰もいない部屋の中で、クロウはただ 黙って座っていた。 @100 \c[4]ルーナ・・・ @1 また涙が出そうになってきた。 昨日、この場所で体験したことが頭の中に よみがえる。 温かな手が冷たくなっていく、忘れられない あの感覚・・・ @100 \c[4]・・・・・・・・・。 @1 あの後クロウは医者を部屋に呼び、 ルーナの体は別の場所に移された。 身よりのないルーナは公営の共同墓地に 葬られることになるだろう。 !wait20 @100 \c[4]ルーナ・・・\sお前、今どこにいるんだよ・・・? @1 もう世界中どこを探しても、ルーナが いないことは解っている。 それでも会いたい、話したい、身体に触れたい・・・ その強い思いが、クロウにそう口を開かせる。 @100 \c[4]・・・\s・・・\s・・・\s。 \c[4]ん? @1 クロウがうつむいたとき、そこにはルーナの バックがあった。 思わず開けて中を見てみると、空の薬瓶や、 着替えなどの中に一冊のノートを見つけた。 @100 !se(Action)ページをめくる \c[4]・・・に、っき? !bgm別れ @1 表紙のタイトル欄には『diary』と書かれていた。 @100 \c[4]これ・・・ @1 そして開いた日記のページに目を向けると、 そこには自分の名前が所々に書かれていた。 @100 \c[4]ルーナの・・・\s日記? @1 !se(Action)ページをめくる そう言ってクロウは、日記に書かれていた内容を 読み進める。 最近新しくしたせいか、書かれている日にちは 少ない。 それでも自分と出会う前日から、いなくなる前日 までの日記がしっかりと書かれていた。 @100 \c[4]ルーナ・・・ @1 日記には自分の名前が、何度も登場してきた。 クロウとぶつかったあの日のこと・・・\sクロウと 話したこと。 日々の日記に、クロウのことが書かれていない 日はないほどだった。 @100 \c[4]ルーナ・・・ @1 毎日が楽しい、自分と会えることが楽しい・・・ \sそしてルーナが最後に言った願いのことも、 しっかりと書かれていた。 !se(Action)ページをめくる 生きたい・・・\s生きて、もっと一緒にいたい・・・ @100 \c[4]ルーナ・・・ !wait20 @1 また涙がこぼれてきた。 昨日一生分の涙を流したと思っていたのに、 また止め処なく流れてくる。 日記を読んで、もうルーナには会えないと実感した。 \sそれが枯れ果てたはずの涙をよみがえらせる。 @100 \c[4]ルー、ナ・・・ @1 クロウはルーナの日記を握り締めながら、 誰もいない部屋で泣いていた。 !mvnil !wait30 !bgm静かな時 !mv海岸公園 !wait30 !se(Action)学内歩き クロウはただ黙ったままゆっくり歩いていた。 @100 \c[4]・・・良い天気だな。 @1 空を見上げると、そこには雲ひとつない 青空が広がっていた。 太陽の日差しも強く、冬とは 思えないほどに暖かい。 @100 \c[4]絶好の日、って感じだな・・・ @1 少し暗い口調でそう言うと、クロウは 人通りの少ない道を歩いていく。 @100 !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)学内歩き !wait15 !se(Action)学内歩き !wait20 \c[4]ふぅ、ちょっと疲れたな・・・ @1 数分後、クロウは病院の裏手にある 小さな丘の上に立っていた。 @100 \c[4]良い景色だ・・・ @1 クロウはそう言うと、持っていた荷物を その場に置く。 その丘からは一面に海を望むことができた。 !wait20 !se(Action)ページをめくる \c[2]『病院の裏に、綺麗な海を見ることが 出来る丘を見つけた。』 \c[2]『いつかクロウさんと一緒に行きたいな・・・』 クロウと狩りに出かけた日の前日の日記に、 ルーナが書いていた場所にクロウはきていた。 @100 \c[4]海か・・・\sそう言えば久しく行ってないな。 @1 クロウはまるで誰かに言い聞かせるような口調で 言いながら、目の前に広がる海を眺めていた。 @100 \c[4]ごめんな、一緒に来れなくて・・・ @1 一緒にこの丘に来る・・・ もしかしたら自分がルーナにしてやれる、 唯一のことだったかも知れない。 それすらしてやることが出来なかったことが 悲しかった。 @100 \c[4]・・・・・・・・・。 @1 クロウはずっと海を見つめ続けていた。 すると突然、強い風が自分の後ろから 吹いてくる。 @102 !se(Action)跳ね \c[4]ぅっわ・・・ @1 そして同時に、聞き覚えのあるような声が 聞こえた気がした。 !bgm別れ !wait20 一言だけ・・・\s何度も聞いた言葉が聞こえた。 空耳じゃない。\sはっきりじゃなくても、 聞き間違えることのない声・・・ !wait35 \c[2]『ありがとう・・・』 クロウは声の聞こえた方に顔を向けるが、 そこには何もなく、ただ空の景色が 広がっているだけだった。 @100 \c[4]・・・ルー、ナ? @1 それでも確かに聞こえた。 きっと近くにルーナがいる・・・ \sクロウはそう思った。 @102 \c[4]・・・別に、気にしなくても良いって。 @1 クロウはそう小さく笑いながら、 聞こえた声に返事を返す。 自分の横に、確かに人のいる気配がした。 \s姿は見えなくても、誰かいるような気がした。 @100 \c[4]・・・なぁ、ルーナ? @1 クロウは目の前の海を眺めながら、 ゆっくりと口を開く。 @100 \c[4]俺さ・・・\s本当はお前のとこ、行きたいんだ。 @1 会いたいから・・・\s愛するルーナに会いたい。 \sその思いは変わらない。 どんな形でも良いから、ルーナに会いたかった。 クロウがそう言うと、身に感じる視線は 悲しいものへと変わる。 @102 \c[4]大丈夫だって、そんなことしないから・・・ @100 \c[4]でも、お前が好きでさ・・・\s好きで、そっちで 一人ぼっちになってねぇかな・・・\sとかさ、 考えてたんだ、ずっと。 @1 感じる視線にそう返事を返す。 自分の手の届かない場所にルーナが 行ってしまったと思うと、そのこと ばかりが気がかりで仕方がない。 ルーナはずっと、独りぼっちで過ごしてきた。 だから別の場所に行って、寂しがってないかと・・・ \sそう思わない日はなかった。 だから今すぐルーナのところへ行きたい・・・ @100 \c[4]でも俺、まだ生きなきゃいけない・・・ \s親父のことも心配だし、もっともっと・・・ \s親孝行とかもしてやりたいからさ・・・ @1 けれどその道を選ぶことは、父親を 悲しませるだけになってしまう。 クロウには、父親を悲しませることだけは 出来なかった。 @100 \c[4]だから俺、今すぐそっちには行けない・・・ \sごめんな。 \c[4]けど俺、ずっとずっと・・・\s好きだからさ。 \sルーナのこと、ずっと。 @1 どんなに愛しくても、もう顔を見ることも 身体に触れることも出来ない。 ルーナのことは、自分の頭の中の記憶と 思い出だけしか残っていない。 それでも・・・\sそれでも・・・・・・ !wait30 \c[2]『・・・ありがとう』 再びそう一言だけ、声が聞こえたような 気がした。 @102 \c[4]そんなの、気にすんなって・・・ @1 クロウは笑いながら返事を返した。 @100 \c[4]なぁ、ルーナ・・・ @1 少しの沈黙の後に、クロウは何かを 聞こうと声をかけようとする。 @102 \c[4]あ、いや・・・\sなんでもない。 @1 しかしその言葉を途中で止めて、再び 空へと目を向ける。 !wait15 @100 !se(Action)跳ね \c[4]わり、もうそろそろ帰るよ。 \s親父が今日退院するんだ。 @1 そう言って地面に置いた荷物を持とうとすると、 自分の身体に人のぬくもりを感じた。 @100 \c[4]・・・! @1 明らかに自分の後ろから、誰かに 抱きしめられているような感覚。 @100 \c[4]・・・\s・・・\s・・・\s。 \c[4]ルーナ・・・ @1 クロウは自分の首もとに感じる人の手の 感覚に、自分の手を合わせる。 空を切っているはずなのに、そこには 確かに感じる温かさがあった。 !wait30 \c[2]『大好き、です・・・』 @100 \c[4]・・・\s・・・\s・・・\s。 !wait20 \c[4]俺もだよ。 @1 そうクロウが言うと身体から温かさが 遠のいていき、優しい風が頬をかすめていく。 @100 \c[4]んじゃー・・・\sまたな。 @1 『さよなら』とは言わない。 いつになるかは解らないけれど、 それでもまた会えると信じてるから・・・ そう言ってクロウは荷物を持って、 昇ってきた道を下って行った。 !wait40 何も…何も気にしなくていいよ・・・ 俺達は必ず、この空の上で出会う。 どんなに時が経とうとも、この気持ちは 揺るがない。 この胸に刻み込んだ、君への思い・・・ 今度出会うそのときは、絶対にその手を、 身体を・・・ ・・・全てを離さないから・・・ だからその時まで、待っていて・・・ 必ず・・・\s必ず君を、迎えに行くから・・・  !mvnil !wait55 !bgm夜の静けさ !mvシシトの部屋 !wait30 @1 \c[4]『ルーナ・・・』 !wait20 虚ろな瞳で目の前に広がる闇を見つめながら クロウは呟いた。  ルーナの最期を見とったあの部屋で、クロウは 何度目かの春を迎えた。 開け広げた窓から吹いてくる風が心地よい。 !wait20 \c[4]『もうすぐ、お前に会いに行けそうだよ・・・』 老いて細くなった腕を宙に上げながら、 クロウは目を細める。 \c[4]『あれから、とてもたくさん・・・\s色々な ことがあったよ。』 \c[4]『すべて話そうとしたら、一日じゃ 終わらないくらい・・・』 今までの人生を振り返るかのように、クロウは 穏やかな口調で呟く。  人に自慢できるような、立派な人生を 送ったわけではない。 思い出すと、愚かさに恥じ入ってしまう事 もあった。  けれどそれすらも、懐かしく思えてしまうのは 何故だろう。 !wait10 \c[4]『なぁ、ルーナ・・・\sこんな皺くちゃの爺さんが 側に行っても驚かないでくれよ・・・?』 !wait25 !bgm 不意にクロウは眠気に襲われた。 今まで心地よく感じていた風の感覚が、 急に遠ざかっていく。 そしてクロウはあの時から一日たりとも 忘れたことのない、とても懐かしい声を聞いた。 !wait20 \c[2]『・・・ゥさん、ねぇクロウさん・・・』 クロウは目を開き声の方に目を向けた。 \c[4]『ぁ・・・』 !wait20 !bgmエンディング1 声にならなかった・・・\sそこには、クロウが この世で唯一愛した人がいた。 @402 \c[2]『やだなぁ、忘れちゃったんですか?』 @1 忘れられない声、忘れることなどできる筈 のない声。 @100 \c[4]『忘れるわけないだろ・・・』 @1 クロウの目から涙がこぼれた。 @100 \c[4]『待ってて、くれたんだな・・・?』 @1 クロウは立ち上がり、ルーナをそっと 抱きしめた。 いつの間にかクロウの姿があの時の・・・ \sルーナと出会った頃の姿に変わっていた。 !mvマジカルパレス @400 \c[2]『当たり前じゃあないですか…』 @1 !se(Action)学内歩き そして二人はどちらからともなく歩き出す。 @403 \c[2]『ねぇクロウさん、また色々話を 聞かせてくださいよ』 @102 \c[4]『そうだな〜、でもだいぶ長くなるぞ?』 @400 \c[2]『大丈夫ですよ、時間はもう 気にしなくても良いんですから』 @100 \c[4]『ああ、そうだったな。 \sじゃあまずは・・・』 !mvnil @0   !wait30 @1 な?また会えただろ? 迎えに来てくれたのは、ルーナの方 だったけどさ・・・ 俺はルーナと会えて本当によかった。   ルーナを好きになれて本当によかった。   確かにあの時は悲しかったけどさ、 それでもまたこうして会えた。   もう絶対離さないから・・・ !wait15 大好きだよ、ルーナ。   本当に、本当に会えてよかった。 @0   !wait60 !bgmファンキー @50 !se(Action)爆発音 ハイボーンッ!! @950 !se(Action)爆発音 \c[5]ぼーん!! @101 \c[4]いきなり何だ御前は!? @950 \c[5]予告空間の\r[破壊者,デストロイヤー]こと、 作者Y・Kです。 @102 \c[4]何?\sでもY・Kは確か・・・ @750 ←\c[4]こんなのではなかったか? @950 \c[5]それ私のサナギ。 @104 \c[4]サナギ!? @402 \c[2]作者さんは虫だったんですか・・・ @50 変態のサナギね? @951 \c[5]待てぃっ!! !wait10 @100 \c[4]それにしても・・・\sまさか御前がこれを リメイクするとは思わなかったぞ。 @400 \c[2]ですよね・・・\s何かあったんですか? @951 \c[5]いや、だってさー・・・\s最近、新しい 2次創作者も増えてきたじゃん? \c[5]たぶんその方達から思う私のイメージって 『戦闘システムをとったら何一つ残らぬ 愚作者』だと思うんだ。 @50 え、そうじゃないの? @951 \c[5]まあ否定はしないけどさぁ・・・ \sそこまで思われるほど酷く無いモン。 @102 \c[4]それは自分のイメージだろ? \sというか新しい奴等で御前の作品を 見てるヤツが何人いると? @50 DLして見てはいるけど感想送らない 人って結構いるもんね! @951 \c[5]それに、仮に感想書いたとしても 滅茶苦茶短い感想とかね・・・ \c[5]名前は挙げないけど、他の人の感想を そのままパクったりする人とかも 前にいたからね〜。 @402 \c[2]その作品が何回DLされたか、っていうのが わかれば便利ですよね・・・ @50 それだとこの作者の場合、せいぜい 3、4回が限度よ。 @951 \c[5]それだけDLされてくれてれば 私的には十分なんだけど。 @50 ちなみに作者は一ヶ月何回ぐらい 作品をDLしてるの? @950 \c[5]え、私? \s今のところはSイーター氏の以外は 全く読んでないよ? @951 \c[5]新しい作者さんの作品を読みたいとは 思うんだけどさ・・・ \c[5]なんていうか、忙しいといいますか。 \s同じ作業を何分もしてると眠くなって 気付いたら寝てるとかね。 @102 \c[4]御前・・・\sそのうち殺されるぞ・・・ @951 \c[5]その前に私から消えるから大丈夫。 \sまるでへむり氏やKey氏、勇氏の ようにね・・・ @401 \c[2]勝手に殺しちゃダメですよ!? @951 \c[5]あの方々には大変お世話になりました。 \s後編に続く。 @101 \c[4]これが後編だ! !wait20 @50 しかし、また少し容量が余って しまったわね。 作者、何かやりなさい。 @950 \c[5]全裸体操でもする? @101 \c[4]御前だけしてろっ! @951 \c[5]冗談だよ全く・・・\sあ! @950 \c[5]そうだいいこと考えた。 @402 \c[2]いいこと? @950 \c[5]実は次さ、デスギア以前の時間軸のお話を 書こうとしてんだけど。 @102 \c[4]待て、俺達の前の時間軸だかのは どうなった? @951 \c[5]却下! @101 \c[4]却下!? @50 アンタ、もう書かないんじゃないの? @951 \c[5]そのはずなんですけどー・・・ \sいかんせん、これを書いてる時に 私の家が落雷で色々とね・・・ \c[5]電話回線殺られてネット出来ないし、 ボイラーもやられて風呂の湯も 終わってるから・・・ \c[5]他にやることないのですよ! \sあるっちゃあるけど! @50 どうでもいいわそんなの! @951 \c[5]ガビーン! @50 それじゃ、シーユー・・・ !wait20 !bgm緊急事態 @133 \c[1]ちょっと待った! @50 あら、マリアちゃん? \s何か用かしら? @131 \c[1]作者に抗議に参りました。 @951 \c[5]え、何? @131 \c[1]なんでスリジャス?だかの方だと 私が勝手に死んでるわけ? @102 \c[4]御前、そんなことしたのか。 @951 \c[5]いや、それはうーんと・・・ \s物語の展開上仕方ないことで・・・ \c[5]ほらぁー・・・\sね? @402 \c[2]何が『ね?』なのかさっぱりですよ? @50 マリアちゃん、殺っちゃえ\wh @131 \c[1]そのつもり。 @951 \c[5]誰かお助けー! @102 \c[4]俺は助けないぞ。 @402 \c[2]クロウさんが助けないなら私も・・・ @951 \c[5]あぁんそんな!! !wait15 @133 \c[1]覚悟なさい!作者! @951 \c[5]ええーい当たって砕けろ!! @0 !se(System)遭遇   !bgm(タクミ)ボス戦 @130 !se(Etc)ポワ \c[1]マリア HP750 WILL[14(8)]  行動回数[4] \r[異次元鎧,ディメンジョンアーマー]LV1[3]  E \r[水晶石の細剣,クリスタルレイピア] @950 !se(Etc)ポワ \c[5]Y・K HP1000 WILL[13(7)]  行動回数[4] 自動防御LV3[3]  E \r[地獄ノ拳,ヘルフィスト] @50 あれ、たいして強くないわね。 @951 \c[5]私がいつもバケモノじみた強さだとでも 思っていたのかい? @131 \c[1]これは予想外ね・・・ @133 \c[1]まあいいや、いくわよ! @950 \c[5]ダメ。 @133 \c[1]集中!集中!集中!\r[加速連撃,アクセルラッシュ]![5] @951 \c[5]ああもう、ダメいうてはるのに! \s集中!正拳!集中!飛び蹴り![4] @1 ただいま戦闘中です! !se(Action)跳ね !wait7 !se(Action)ジュゴー !se(Action)ズシャアアー !se(Shooting)撃破C !wait15 !se(Action)殴打 !wait10 !se(Action)跳ね !wait5 !se(Shooting)撃破C !wait15 @130 !se(Etc)ポワ \f[20]マリア HP675 WILL[14(8)]速 @950 !se(Etc)ポワ \f[20]Y・K HP952 WILL[13(7)] @133 \c[1]強打!構え!集中!集中!\r[魔光掌波,パルマフィオキーナ]![5] @950 \c[5]集中!集中!集中!いっくぞぉぉぉ!! \s圧縮波動![6] @1 ただいま戦闘中です! !se(Shooting)撃破C !wait10 !se(Shooting)レーザー !wait5 !se(Shooting)レーザー !wait5 !se(Shooting)レーザー !wait5 !se(Action)爆発音 !wait15 !se(Action)シュビー !wait20 !se(Shooting)レーザー !wait15 @130 !se(Etc)ポワ \f[20]マリア HP671 WILL[14(8)]不1 @950 !se(Etc)ポワ \f[20]Y・K HP807 WILL[11(7)]不1 @951 \c[5]げっ!?\sそういえばその鎧のことを すっかり忘れてた! @102 \c[4]何だ?あの鎧は? @50 マリアちゃんの\r[異次元鎧,ディメンジョンアーマー]はね、一定以上の 威力の攻撃を無効化できる 反則級の鎧なのよ\wh @102 \c[4]ほう・・・ @400 \c[2]あの様子だと、HP半分以上の威力の攻撃を 無効化できるみたいですね。 @100 \c[4]だな、そしてそれ以下の威力の攻撃は 自動防御のLV3と同程度の軽減を すると見た。 !wait15 @133 \c[1]待機、集中!集中!治癒![3] @950 \c[5]待機、集中!集中!連撃![3] @1 ただいま戦闘中です! !se(Event)アイテム入手A !wait15 !se(Action)ビシッ !wait5 !se(Action)殴打 !wait15 @130 !se(Etc)ポワ \f[20]マリア HP710 WILL[14(8)] @950 !se(Etc)ポワ \f[20]Y・K HP807 WILL[13(7)] @133 \c[1]集中!集中!集中!真っ二つよ! \s\r[分割月閃斬,ルナ・ディヴァイド]![8] @950 \c[5]正拳!集中!集中!\r[八剄,はっけい]![5] @1 ただいま戦闘中です! !se(Action)重いドア開け !se(Shooting)撃破C !se(Action)雷光 !se(Shooting)レーザー !wait25 !se(Action)殴打 !wait10 !se(Action)シュイーン !wait5 !se(Shooting)撃破A !wait15 @130 !se(Etc)ポワ \f[20]マリア HP580 WILL[11(8)]不2 @950 !se(Etc)ポワ \f[20]Y・K HP403 WILL[12(7)] @133 \c[1]待機、待機、集中!\r[八剄,はっけい]![4] @950 \c[5]集中!飛び蹴り!集中!飛び蹴り![6] @1 ただいま戦闘中です! !se(Action)シュイーン !wait5 !se(Shooting)撃破A !wait15 !se(Action)跳ね !wait5 !se(Shooting)撃破C !wait10 !se(Action)跳ね !wait5 !se(Shooting)撃破C !wait15 @130 !se(Etc)ポワ \f[20]マリア HP480 WILL[12(8)] @950 !se(Etc)ポワ \f[20]Y・K HP267 WILL[10(7)] @133 \c[1]さあ、これで覚悟なさい! @950 \c[5]うはwwwwちょwwwおまwwwww @101 \c[4]口調が変になってるぞ!? @133 \c[1]集中!集中!集中!微塵切りにしたげるわ! \s\r[百影残像剣,ハンドレッドソード]![9] @950 \c[5]集中!集中!集中!こうなりゃ奥の手! \s歯ぁくいしばれやぁぁぁっ!! \s奥義・作者の鉄拳![7] @1 ただいま戦闘中です! !se(Action)ミス !se(Shooting)カノン !wait3 !se(Action)ミス !se(Shooting)カノン !wait3 !se(Action)ミス !se(Shooting)カノン !wait3 !se(Action)ミス !se(Shooting)カノン !wait3 !se(Action)ミス !se(Shooting)カノン !wait3 !se(Action)ミス !se(Shooting)カノン !wait3 !se(Action)ミス !se(Shooting)カノン !wait3 !se(Action)ミス !se(Shooting)カノン !wait3 !se(Action)ミス !se(Shooting)カノン !wait3 !se(Action)ミス !se(Action)重いドア開け !se(Shooting)撃破C !se(Action)雷光 !se(Shooting)レーザー !mvトイレ !mvnil !wait25 !se(Action)ミス !wait5 !se(Action)重いドア開け !se(Shooting)撃破C !se(Action)殴打 !se(Shooting)撃破A !wait20 @401 \c[2](今見えたのなんですか!?) @130 !se(Etc)ポワ \f[20]マリア HP180 WILL[8(8)]不3 @950 !se(Etc)ポワ \f[20]Y・K HP0 WILL[0(7)]不3 @951 !se(Shooting)撃破B \c[5]にぷるぽっ!! !wait20 !bgmファンキー @132 \c[1]さ、最後の一撃がヤケに効いたんだけど・・・? @951 \c[5]作者の鉄拳のこと? \c[5]作者なら誰でも使える秘奥義だよ。 \s防御技能無視の3倍ダメージだ。 \c[5]ただし防御技能分のWILLはきちんと消費させる ちょっと反則気味な技。 @102 \c[4]確かにそれは反則気味だな。 @50 それじゃ、シーユー\wh