#真説・幻影帳異聞 第四章「鮮血」 後編 !v5=1 !v28=1 !bgs(環境)波の音 !mv海岸公園 @133 あ、ぐあ・・・。 @1 シシトは緩やかに後ろに向かって倒れた。 @430 ・・・。 @1 ミキは冷酷さと悲しみを帯びた視線で 倒れたシシトを見つめていた。 @704 シシトーーッ!! @1 その様を見たリスが駆け寄ってくる。 @830 \c[4]本来広範囲に放出される衝撃を 圧縮して威力を高め、ゼロ距離で 叩きつけただと・・・! \c[4]ただでさえ強力な衝撃を一点集中 なぞしたら反動で腕が千切れるぞッ!? \sこんなもの人間業ではないッ!! @833 \c[4]・・・いかん!! \s生命維持に全力を尽くさねばシシトが!! @704 リスヒール!!リスヒール!! !se(Event)アイテム入手A !wait5 !se(Event)アイテム入手A @134 う・・・ぐ・・・。 @1 クロウが出血を押さえ、 リスはなけなしの魔力でヒールをかける。 だが、回復は見られない。 @701 だめだぁ・・・ 全然傷が消えねえ・・。 @430 無駄だよ。 アタシが本気で打ち込んだんだ。 \sシシトは・・・もう死ぬ。 @1 ハッキリと冷たく告げるが、 その口調はどこか苦いものがある。 先程までの激しい憎しみは感じさせない。 @704 シシト〜〜〜!! @833 \c[4](シイナはなぜ来ないッ!?  このままでは!!) @1 クロウがシシトの力を底上げし、 シイナがいざという時にフォローする。 それが二人が決めた手はずだ。 もちろんそれは手筈通りに シイナがこの場にいるのであれば・・・だが。 !bgs !mvnil @1 ミキとシシトが戦闘を開始してまもなく !wait20 !mv海岸公園 !bgs(環境)波の音 !se(Action)学内歩き @120 ・・・少し遅れたかしら。 @121 どこかに寄り道したのに 真っ直ぐ来た私より早いんだから 脚力だけは尋常じゃないわね。 @1 遅れたといってもシイナの役目は シシトが危険になったら助けること。 このタイミングでも遅くはなかったのだ。 !se(Action)ジュゴー @120 ・・・\s魔力を解放したわね。 @121 この魔力・・・。 シシトだけで対応しきれるとは とても思えない。 @120 急がないとッ! !se(Action)跳ね @1 シイナが駆け出した瞬間。 !se(Action)銃声 足元に銃弾が飛び、行く手を阻んだ。 @120 ・・・\s誰? @1 銃声がした方を向くシイナ。 !bgs !se(Action)学内歩き !bgmサスペンス @910 生憎だが、今は通行止めだ。 @1 木の陰から拳銃を握ったゲングが姿を見せる。 @120 私はこの公園を散歩するのが日課なの。 \sだから、通してくれないかしら? @910 それは健康的なことだな。 \sだが、こちらにも都合というものがある。 @121 日本の警察はいつから国民の自由を 抑圧する組織になったのかしら? @910 監視カメラだらけのこの街で 言うことではないな。 @121 そうね。 \sお陰でささいなイタズラもできないわ。 @120 ま、私のイタズラは・・・ \s目になんか見えないんだけどッ! !se(Action)ジュゴー @1 シイナが叫んだ瞬間。 ゲングの周辺の大気が揺らぐ。 @910 むッ!これは・・・! @1 ゲングは銃を撃とうとするが、 まとわりつくような大気に阻まれ 身動きがとれない。 @121 イタズラはバレなきゃ問題ないってね。 @120 相手をしている暇はないの。 そこで大人しくしていなさいッ! !se(Action)跳ね @1 シイナは再び走りだそうとする。 @910 なるほど。 \s腕利きとは聞いていたが まさか\r[大気の盾,・・・・]を持っているとはな。 !bgm だが、この程度の拘束。 雑魚ならともかく私に通用すると思うか? !bgm(タクミ)ボス戦 むううううんッ! !se(Shooting)撃破A @1 気合をいれ全身の筋肉を膨張させると 強引に拘束を打ち破った。 @120 まさかッ!! !se(Action)跳ね @1 ゲングは一足飛びでシイナに肉迫する。 !se(Action)ミス @910 \r[剛,ゴウ]オォォォォォォ!! !se(Shooting)撃破A @121 くッ・・・!! !se(Action)ズシャアアー @1 鉄のような拳がシイナのみぞおちにめり込む。 \sだが、空気がクッションようになり衝撃を吸収し 弾き飛ばされただけだった。 @910 ふむ、クリーンヒットしたはずだが、 ダメージはほとんどないようだな。 拘束が弱いと思ったが 盾の半分以上は周囲に置いたままだったか。 @121 ・・・。 @1 多少のダメージは受けたのか 右手で腹部を押さえる。 @910 弟の危機と焦っていたか? \s私がお前の父親と戦ったことを 忘れていたようだな。 実体化していない 大気の盾を破る方法くらい知っているぞ。 例えば、今のように 強引に力でねじ伏せる、とかな。 @121 ・・・なるほど。 この十年で残った神器の 対策を練っていたみたいね。 その技術は\r[どこの誰,・・・・]のものかしら? @120 他人の真似をし、\s他人の物を掠め取り、 \sその命をも奪い取る!! ドッペルゲンガー!ゲングッ!! @1 ギリっと歯軋りをしながらゲングを睨む。 @910 確か、熊殺しとかいう格闘家だったか? \s私がこの手で殺す前に病で死んだがな。 それにしても、お前が父親の使っていた 大気の盾を受け継いでいるとまでは 思っていなかった。 我らへの憎悪で力をつけ 十三剣にまで登りつめていたか。 \s村上シイナ。 @120 父さんを殺したも同然の あんたたちは憎いわ。 でも、私が力をつけたのは そんなもののためじゃない。 私は家族を守る為に強くなった。 それだけよ。 @1 シイナの気勢は損なわれない。 揺るがない己が信念ゆえに。 @910 だから、事が済むまで 貴様だけは通すわけにいかんのだ。 しばらくここで 大人しくしていてもらうぞ。 @121 シシトは良くて、私はダメ。 \s何を考えているのか知らないけれど お断りするわ。 @120 こんな夜中にあんたみたいな クソ親父と一緒にいたくはないし。 !bgm @910 ほう、だがどうする? \s私の拳は貴様の盾を貫けるぞ? @121 ・・・\s冗談言わないで。 !bgm(タクミ)魔法少女戦 @120 貴方なんかに私の盾は貫けない。 !se(Action)ジュゴー @1 そう言った瞬間。 大気が猛烈な勢いで動き始めた。 シイナの左腕に集中し、一つの形をなしていく。 \sやがて深緑に輝く盾となった。 @910 ・・・十年ぶりだな、女神の神器の一つ。 \s空気に溶け込み、気流を操り力となす 大気の盾よッ! では、小手調べと行くぞッ!! !se(Action)跳ね @1 先ほど同様にゲングが突進し その勢いを乗せ右拳を繰り出す。 !se(Action)ミス @910 \r[豪,ゴウ]オォォォォォォ!! @1 シイナは身動き一つせずその拳を・・・ @121 バカ正直に受け止めるだけが、 盾の使い方じゃないのよ? @1 左腕の大気の盾でゲングの拳を受け流し、 一気にふところに入り込み、右手をかざす。 @120 火炎ッ!! !se(Action)爆発音 @910 お、おおぉぉぉぉ!! @1 かざした右手の平から解き放たれた炎が ゲングの体にまとわりつく。 @120 おまけッ! !se(Action)跳ね @1 更に追撃。 左腕の大気の盾をゲングに押し付け そのまま体当りする。 !se(Shooting)撃破A @910 ぐ、おおおお!! !se(Action)ズシャアアー @1 盾で持ち上げるように力を込め、 シイナは側面へとゲングを弾き飛ばす。 !se(Action)跳ね そのまま切り開いた道を駆け抜ける。 !se(Shooting)撃破C @910 ぬううう、おおお! @1 だが、ゲングは 吹き飛ばされつつも無理やり炎をかき消し、 地面に足をめり込ませ勢いを殺した。 !se(Action)銃声 @910 いかせんッ!! @1 シイナの背中めがけて弾丸を放つ。 !se(Action)跳ね @120 くッ!! !se(Action)バリア音 @1 銃声を聞き即座に体勢を変え、盾で弾丸を防ぐ。 @121 本当にしつこいわね。 @910 私の性質を忘れたか。 \s監視し、\s観察し、\s擬態する。 \s粘着質なのは生まれつきだ。 しかし、正直恐れいった。 \s盾による受け流しと攻撃の一連動作。 見事なものだ。 もっとも私を弾き飛ばすには 少々ウェイトが足りないようだがな。 @120 女に体重の話をするなんて、 デリカシーの欠片もないわね。 @910 だが、今ので対処法も・・・ ・・・。 @1 ゲングは急に押し黙ると、 ミキたちがいる方向とは違う方を見据え その口元がわずかに緩んだ。 @910 あと十分少々、 私に付き合ってもらうぞ。 @121 お断りだって言ったはずよ。 @1 ゲングは右拳を構え、左手には拳銃を握る。 \sシイナは左腕を前面に出し、右手には いつ攻撃に転じてもいいように魔力を集中する。 !se(Action)跳ね @120 押し通るッ・・・!! !se(Action)跳ね @910 させんと言っているッ!! @1 シイナが疾駆する。 それに合わせてゲングも突進する。 夜闇に閃く死線。 それは互いに譲れぬもののために。 !mvnil !bgm 二人が死闘を繰り広げるさなか。 一つの人影がミキ達の下に向かっていた。 !wait30 !mv海岸公園 !bgs(環境)波の音 @704 くそぉ!!リスヒール!! !se(Event)アイテム入手A @134 ぐ・・・かふ・・・。 @1 残りの魔力も考えずにヒールを繰り返す。 それでもシシトの傷は回復しない。 @430 無駄だからもうやめなよ。 @1 ミキが目を背けながら冷たく語る。 @701 くそぉ、ミキちゃん。 なんでこんなことすんだよぅ。 昼間は、あんなに 楽しそうにしてたじゃんかよう・・・。 @430 ・・・\sッ!! @1 リスの言葉にギッと唇を噛み締める。 @430 ・・・\sそれも、 ゲングに言われてやってただけさ。 そうやって油断させた方が 都合が良かったからね。 本当は・・・\s楽しく・・・ !bgs !mv住宅地 !v36=1 @413 じゃあね。 \sミキさん、次はガンシューで勝負ッ! !mv海岸公園 !bgs(環境)波の音 @430 楽しくなんか・・・\sなかったよ・・・。 @1 誰にも目を合わせずポツリと呟く。 !se(Action)学内歩き 「そいつはどういうことだよ。」 @430 ッ!! @1 惨状から目を背けているミキの視線。 その方向から一人の少年が現れた。 @430 リョー・・・。 @704 リョウヘイ!! @202 おい、これ・・・\s どうなってんだ? なんでシシトがこんなに血流してんだよ。 @1 呆然とした様子で呟く。 リョウヘイからしてみれば 友人との約束を守りに来ただけなのに、 着いてみれば親友が死にかけていたのだ。 当然のことだろう。 @430 ・・・。 @202 ミキなんで・・・ \sお前の手が血まみれなんだッ!? !bgs !bgm別れ @430 ・・・そりゃ、そうだよ。 \sアタシがやったんだもん。 @202 は? なんだよ、その冗談・・・ 全然面白くねえよ。 @430 冗談じゃない!! アタシがやったんだ!! @1 悲鳴のように絶叫するミキ。 @430 教えてあげるよ・・・リョー。 アタシは最初から アンタに近づくのが目的だったんだ。 @202 ・・・なんだと? !mvゲームセンター !bgmゲームセンター @1 今から一年前。2015年の十月。 @200 ・・・。 @1 この頃のリョウヘイは一人で 格闘ゲームを遊んでいる事が多かった。 @202 ん? \s乱入か。 げ、結構うめえな。 @202 ・・・\sあぶねえ〜。 なんとか勝てた・・・。 @1 乱入してきた相手をギリギリで倒す。 すると対面の筐体から同年代の少女が ヒョッコリと顔を出した。 @430 ・・・ふ〜〜ん、 アンタ中々やるじゃん。 @200 もしかして乱入して来たのお前か? @430 そうそう。 \sそこはアタシの専用台なのに 使ってる奴がいたから、 @430 ちょっとへこませてやろうかな〜って。 @1 人懐っこい笑みを浮かべながら 気安く語りかける少女。 初対面ではあるが リョウヘイは人見知りするタイプではない。 不思議と馬が合った。 @202 誰が決めたんだよ、そんなこと。 @430 アタシアタシ。 @202 おいおい。 @430 そしたら 見事に返り討ちにされちゃった。 で、アタシを倒した奴の顔を 見に来たしだいであります。 @1 ビシっと敬礼し笑いながら語る。 @202 ちぇ、変な奴だな。 @430 こんな美少女を捕まえて 変とは失礼ですな。 ま、よく言われるけどね。 @200 オレは岸リョウヘイ。 \sお前は? @430 アタシは・・・ !bgm @1 これがミキとリョウヘイの出会いだった。 !mv海岸公園 !bgm別れ @430 全部ゲングの・・・って言っても アンタは知らないか。 マリオンのおっさんの仲間の ゲングの指示でやったことなんだ。 ゲームは本当に負けたんだけどね。 嘘じゃないのはそれだけ。 @202 ・・・。 @430 リョー。 @1 真剣にリョウヘイを見据えて ミキは語りかける。 @430 アンタは普通の人間じゃない。 @202 ・・・どういう意味だ? @430 アンタは死に掛けて蘇生し あのマリオンのおっさんを倒した。 もうこれだけで十分普通じゃない。 そんなことはもう分かってるはずだよ。 @202 ・・・。 @700 生き返ったって、 そりゃリョウヘイの魔力が・・・ @430 違うね。 確かに死に掛けた事で 奇跡の力を身につけた事例は 歴史上少なくはないよ。 でも、魔力が目覚めただけじゃ、 即死状態から蘇生するなんて出来ない。 アンタはアタシと同じ・・・ 特別な存在なの。 @202 \r[お前も,・・・]だと? @430 そうだよ。 アタシ達はね。 【死】を司るある魔物・・・ \sううん、魔神と言ってもいいかな。 その存在の【魔力】と【肉体】を それぞれ取り込んで・・・ @1 そう言いかけたミキは一度口をつぐみ、 言い直して続けた。 @430 ・・・ううん、取り込まれてる。 アタシは【魔力】 リョーは【肉体】 アンタの驚異的な身体能力と 魔力による自動防御はそのせいさ。 @833 \c[4]力を削ぎ無力化した・・・。 \sやはり成功したのは\r[分断,・・]までかッ! @830 \c[4]しかもシシトの友人にまで ヤツの一部が宿っているだと? \c[4]アイツめ・・・! 一体どういうつもりで こんな重要な情報を伏せていたッ!! @202 ・・・。 @430 まだ信じられないかな? じゃあ、証拠見せてあげるよ。 @1 ミキは携帯電話を取り出し カメラを機動させ、自分にかざす。 @202 何する気だ? @1 一瞬フラッシュがたかれた。 @430 見てみな。 @1 携帯の画面を リョウヘイに押し付けるように向ける。 @202 ・・・ッ!! @704 なッ!! ミキちゃんが映ってねえ!! @1 その画面にはミキの姿はなく 海岸公園の地面だけが映りこんでいた。 @701 マジックアイテムを 使ってるわけでもないのに カメラに映らない・・・。 それってつまり・・・ @1 マジカルパレスの道具を使わずに デジタルカメラに映らない存在。 それは魔物しかいない。 @430 わかった? アタシは人間じゃない。 かと言って、魔物でもない。 \s化け物・・・なんだ。 @202 ・・・。 @430 アンタも力を解放すれば映らないよ。 @704 あッ!! @701 そういや、あの時、 リョウヘイが見てるのに シシト変身解除できた・・・。 @1 リスの言う通り、 人の目がある限り変身はできないし 解除もできないはず。 つまりマジカルステッキは リョウヘイを人間と認識しなかった ということになる。 @430 ほら、正義の味方のお墨付きだよ。 アンタがどういう経緯で 【肉体】に取り込まれたのかは知らない。 けどさ、アタシ達は仲間なんだ。 \s同類なんだ。 だから、コッチ側に来て。 @1 ミキはリョウヘイに右手を差し出す。 @430 アタシの悩みを解決するの 手伝ってくれるって言ったでしょ? @200 ・・・。 @430 一緒にこんな世界壊してやろうよ。 アンタだって、 いつかアタシと同じ目にあう。 \s分かりきってるんだ、そんなこと。 だから、アタシたちを化け物扱いする 身勝手で、傲慢で、偽善の塊でしかない 人間なんて壊しちゃおう? @200 ・・・。 @704 リョウヘイッ!! @430 あんたは黙ってな!! !se(Action)雷光 @704 うわあ!! @1 ミキが激高すると同時に リスの側に雷が落ちる。 @430 あんたたち 正義の味方に何がわかるんだよ・・・。 わけも分からず追い回されて 昨日までの友達に気持ち悪がられ!! 実の親に化け物って蔑まれる。 そんな気持ちが分かってたまるかッ!! @701 ミキちゃん・・・。 @833 \c[4]くっ・・・。 さっきの我への怒りはそういうことか。 @1 この時、クロウは自らの発言を省みた。 ミキから見れば傲慢以外の何ものでも なかっただろう。 同時に一つ疑問も沸いた。 @830 \c[4]だがどういうことだ。 \sマジカルパレスがミキを追い回した? \c[4]ミキが本当にヤツの一部を宿すなら 保護こそすれ、追い回すなど考えられん。 \s逆効果にしかならんのは承知のはずだ。 @1 クロウの知る女神はそこまで冷酷ではない。 どうしても必要な時は合理的な判断もするが ミキへの対処は腑に落ちない。 クロウが思案していた時だ。 @200 分かった。 @430 リョー・・・。 @833 \c[4]いかんッ!! この話なにか裏があるッ!! 惑わされるなリョウヘイッ!! @1 リョウヘイを止めたくても、 クロウがシシトから離れればその命が危ない。 その声は届かない。 @704 リョウヘイッ!! @202 あー、勘違いすんな。 別に仲間になるってわけじゃねえよ。 @701 へ? @1 リョウヘイがリスにそう言うと、 ミキの手を取らず、目を見て語った。 @200 ミキ、お前の悩みが分かった。 ってことだよ。 @430 え? !bgm黄昏 @202 お前さ、寂しいんだろ? @430 なッ!! @200 親に化け物って言われて、 だから同じ力を持ってるらしい オレを仲間にしたい。 自分を一人にした世界を壊したい。 オレもさー、ガキの頃 いじめられてた時あるから分かるぜ。 群れの中で孤立するってのは ありゃ寂しいし、辛い。 \s何もかも嫌になる。 今、お前は ちょうどその時のオレと同じだ。 違うか? @430 ・・・違うッ!! そんな小さな悩みと一緒にするなッ! @1 ミキは頭を振りながら叫ぶ。 リョウヘイは言葉を止めることはない。 @200 何もちがわねえよ。 だったらなんで 昼間にあんな事言ったんだ? 「やり直せるから」って。 一人じゃなかった頃に 戻りたいからじゃないのか。 @430 それは・・・。 @202 悪ぶってねえで、 もっと素直になれよ。 お前の周りには 手を伸ばせば助けてくれる奴は もういるだろ? オレにとってはそこで 寝っ転がってるシシトがそうだった。 オレはそいつと会えたお陰で 本気でいじめに立ち向かえたんだ。 @200 ちゃんと話してくれれば オレらはいつでも力になるぜ。 シシトも、アルバートも、 冬村も、セトも・・・\sもちろんオレも。 @202 お前が今日遊んだあいつらは ダチを・・・友達を簡単に見捨てる 冷たい奴らに見えたか? @200 違うだろ? @1 今度はリョウヘイが手を差し出す。 @200 お前の望んでいるものは もうここにあるんだよ。 !bgm @430 ・・・\sうるさい。 \c[2]うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいッ! @1 激しく頭を振り乱し、ミキは拒絶した。 @430 奇麗事は聞き飽きたんだよッ!! !se(Action)跳ね @1 そう言うとミキは後退し、 リョウヘイと距離をとる。 !bgm緊迫状況 @430 リョー・・・!! アタシは力ずくでもアンタを連れて行く。 !se(Action)ジュゴー 半殺しくらいは覚悟しなッ!! @1 ミキの体から魔力が吹き出す。 だが、その様子は不安定さを感じる。 @202 ・・・ったく、 つくづくわがままなお姫様だぜ。 \sま、今に始まったことじゃねえけど。 @1 差し出した手を引き 頭をボリボリとかきむしりながら 呆れたように語る。 !bgm(タクミ)戦闘訓練 @200 いいぜ。 目を覚まさせてやるよ。 @202 それにシシトを こんな目にあわせたんだから、 ちょっとお仕置きしてやらねえとな。 @200 おい、リス。 @704 な、なんだ? @200 シシトはどんだけ持ちそうだ? @701 ・・・わかんねえけど、 リスヒール掛け続ければ 二十分くらいはもつと思う。 @200 それだけ持てば十分だな。 あのお姫様の目を覚ますのに そんなにはかからねえ。 @200 さてと・・・ !se(Action)ジュゴー @1 グッと全身に力を込める。 その瞬間、炎のようなオーラが リョウヘイの体を包みこんだ。 !mvnil \c[2]「気軽に引き出してくれるものだな。」 うるせえ、今回テメエの出番はねえぞ。 \c[2]「我もそう願う。  湿っぽい癇癪娘の相手などしたくはない。」 \c[2]「憎しみの塊になっていると思えば、  なんのことはない、ただの・・・」 黙ってろッ!! !mv海岸公園 @200 ふうーーーーッ。 @1 呼吸を整える。 \s力を腕に、足に、つま先から、指先まで 満遍なく行き渡らせる。 @200 いくぜッ!! !se(Action)跳ね @1 ミキへ向かって駆ける。 @430 早いッ・・・!! \sけど、なめないでよねッ!! !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 @1 ミキが手をかざし一束の雷が疾走る。 リョウヘイはかわそうとさえしない。 !se(Shooting)カノン @200 効くかよ、こんなもんッ!! @1 襲い来る雷を左腕で薙ぎ払ってしまった。 @430 ウソッ!? @831 \c[4]あの雷光を素手で強引に曲げたッ!? @701 やっぱ無茶苦茶だ、あいつ。 !se(Action)跳ね @1 そうしている間にもリョウヘイは ミキに接近していた。 @200 ちょっとだけ痛いぞッ! !se(Action)ミス @1 そのまま左の拳でミキに殴りかかる。 \sというには勢いが弱く、掴みかかるに近い。 !se(Action)ミス @430 くッ!! @1 だが、シシトの時と同じように ミキは空中へと逃れる。 ただし、あの時のような余裕はない。 @202 飛んだッ!? うえー、正に飛行少女かよ。 @704 なにバカなこと言ってんだよッ!? @430 くっ!! !se(Action)雷光 !se(Shooting)レーザー !wait5 !se(Action)雷光 !se(Shooting)レーザー !wait5 !se(Action)雷光 !se(Shooting)レーザー @1 ミキは上昇しながら三発の雷弾を リョウヘイに向けて放つ。 !se(Action)バリア音 !wait5 !se(Action)バリア音 !wait5 !se(Action)バリア音 @1 だが、尽く右腕一本で 弾き飛ばされてしまった。 @200 おいおい、 お得意のヘッドショットはどうした? @430 うるさいッ!! \sこれは実戦なんだ!! ゲームと一緒にするなッ!! @1 そう叫びながら撃っても無駄と判断したのか 残りの弾は撃たず、別の魔法の準備を始める。 @701 ・・・さっきと言ってること違う。 @1 リスがミキの発言を訝しむが、 誰かが反応する前に魔法の発動が終わった。 !se(Action)爆発音 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)爆発音 !se(Action)雷光 @430 雷火ッ!! @1 上空から雷を纏った炎の渦が襲い掛かる。 @833 \c[4]あれの直撃を受けるのはまずいッ!! かわせ、リョウヘイッ!! @1 だが、クロウの叫びは聞こえはしない。 !se(Action)爆発音 リョウヘイは雷火に飲まれてしまった。 @704 うわあああ、リョウヘイッ!! @430 ・・・ッ!! @1 その場にいる全員が固唾を飲んで見守る中、 炎の渦が左右に裂けた。 !se(Shooting)撃破B @202 ふいー、やばいやばい。 ちょっと余裕見せすぎたか? @1 衣服が僅かに焦げているが、 ダメージはほとんどない。 @430 ・・・そっか。 そう言えばアンタはマリオンのおっさんを 魔力を爆発させて倒したんだっけ。 アンタには火属性は効きづらいのかもね。 @202 いや、RPGじゃないんだからよ。 熱いことは熱いんだぜ? @1 イヤイヤと否定するように 手を左右に振りながら軽口を叩く。 @701 熱いですむのがおかしいんだよ。 @833 \c[4]凄まじい。 \sなんという凄まじい力だ。 @830 \c[4]だが、リョウヘイからは不快感を感じない。 力に彼の心が反映されているというのか? @430 やっぱりアンタは アタシと同じ化け物だ。 本気で行くよ。 悪く思わないでね。 !se(Action)ジュゴー !wait1 !se(Action)ジュゴー !wait1 !se(Action)ジュゴー !wait1 !se(Action)ジュゴー !wait1 !se(Action)ジュゴー !wait1 !se(Action)ジュゴー !wait1 !se(Action)ジュゴー @1 ミキが真剣な表情をするとその周囲に 魔力が集束し、七つの球となった。 それはシシトを倒して圧縮された衝撃だ。 @704 リョウヘイ!! @200 いいからお前はシシトを回復してろ。 おい、ミキ。 \sコレが\r[お前の本気,・・・・・]なんだな? @430 そうだよ、それがどうしたのさ? @200 正真正銘コレ以上はないんだな? 奥の手なんかねえだろうな? @430 くどいよッ!! これは一発でシシトを倒した魔法ッ! いくらアンタでも 七発も食らったら耐えられないッ! @200 よし、分かった。 なら来いよ。 \sお前の本気でオレを倒してみろ。 @430 言われなくてもッ!! \s・・・行けッ!! !se(Action)ジュゴー !wait1 !se(Action)ジュゴー !wait1 !se(Action)ジュゴー !wait1 !se(Action)ジュゴー !wait1 !se(Action)ジュゴー !wait1 !se(Action)ジュゴー !wait1 !se(Action)ジュゴー @1 七つの衝撃の塊がリョウヘイに襲いかかる。 そのスピードは決して早くはない。 @430 かわしても無駄だよッ! それは一度ロックした敵を追尾するッ! @200 誰がかわすって言った。 @430 え? @1 リョウヘイは腕を前にクロスする。 動く様子は見せない。 !se(Action)爆発音 ほどなく全ての衝撃が着弾し 爆煙が巻き上がる。 @430 ・・・\sちょく、げき? @1 ミキは驚いた表情で リョウヘイのいた位置を見る。 @704 なんで回避しねえんだッ!? @833 \c[4]バカなッ!何を考えているッ!! @430 ・・・リョー? @1 泣き声に近いそんな口調で彼の名を呼ぶ。 煙が晴れるとそこにはリョウヘイが立っていた。 @201 ・・・くああ、いってぇぇぇ!! @202 やっぱかわせばよかったかなぁ? こいつはしんどいぜ。 @1 全身傷だらけではあるものの無事のようだ。 @430 ・・・ウソ。 @704 心配させんじゃねえ、アホゥ!! @202 誰がアホだ。誰が。 @1 リスにツッコミをいれると リョウヘイは空にいるミキを見る。 @200 おい、ちょっとは気が済んだか? @430 ・・・え? @202 だから、 本気でオレに攻撃ぶちかまして 少しは気がすんだかって言ったんだよ。 @830 \c[4]ッ! \sまさか彼は最初からッ!? @1 クロウがリョウヘイの意図を汲み取る。 その間も話は続く。 @200 お前が本当に世の中壊したいなら、 オレ一人ぶっとばすくらい、 簡単にできんだろ? んでも見たとおり。 オレは怪我はしたけど無事だ。 @430 バ、バカ言うなッ! アタシはアンタを仲間に・・・!! @202 本気出して半殺しにもできてねえのに 言い訳してんじゃねえよ。 @200 見た所そこで倒れてる 奴らも気絶しているだけだ。 シシトもかなりダメージ受けてるけど 即死って訳でもねえ。 オレがココに来るまでに 殺すチャンスはあったはずだ。 なのにお前はトドメを刺してない。 @430 それは・・・ あ、後で刺すつもりだったんだ! @200 そりゃウソだな。 大体、派手な技使わなくても、 さっき使ったレーザーみたいな雷で 眉間撃てば一発で終わりだろ? @430 あ・・・う・・・。 @200 お前、本当は こんなことしたくねえんだよ。 @430 ・・・。 @202 とうとう反論もできなくなったか。 @200 ま、いいや。 \s口で言うのはもう終わりだ。 ここからはオレも本気だ。 一発ぶん殴って目を覚まさせてやる。 @430 くッ!! くそくそくそッ!! !se(Action)雷光 !wait4 !se(Action)雷光 !wait5 !se(Action)雷光 @1 ヤケになったように雷光を撃つ。 !se(Shooting)カノン @200 効かねえって言ったよな? @1 だが、効果は全くない。 @430 くそくそ・・・\sく、そ。 !se(Action)雷光 !wait4 !se(Action)雷光 !wait5 !se(Action)雷光 @200 ・・・。 @1 もはや照準さえ定まっておらず、 ただ立っているだけのリョウヘイに 一発も当たらない。 @430 う・・・・うううう。 @1 瞳に涙を浮かべ、ミキはとうとう 地上へと降りてきた。 !bgm !se(Action)学内歩き @200 ・・・\sちょっとだけいてえぞ。 !se(Action)ビシッ @430 ッ!! @1 リョウヘイはミキに歩み寄ると 左の頬を平手で打った。 @704 ビンタッ!? @430 ・・・リョー? @1 キョトンとした表情で目を大きく開き リョウヘイの顔を見る。 !bgm夜の静けさ @202 やっぱ女殴るのは無理だわ。 ビンタで限界だ。 @430 ・・・。 @200 さてと。 で、どうすんだ? @430 ・・・。 @202 黙ってたらわかんねえっつうの。 @430 ・・・。 @200 あーー、もうしょうがねえなぁ。 ガキの頃に 悪い事したらなにしろって教わった? @430 あ・・・。 @202 ほれ、さっさとしろよ。 @430 ・・・ご、めんなさい。 @1 ミキは小さな声で呟いた。 それが今の彼女に出来る精一杯だった。 @200 うし! よくできました。 さてと、 シシト病院に連れてかねえとな。 @202 ・・・そっちの奴らにも 一応救急車よんどいてやるか。 @200 ま、いかにも自業自得くせえけどな。 @202 なにしてんだよミキ? 運ぶの手伝えよ。 オレだって怪我人なんだぜ? @1 リョウヘイはいつもの調子で話しかける。 そこに偽りなどどこにもない。 @430 ア、アタシは・・・ @200 悪いと思ってんなら手伝えよ。 な? @430 ・・・うん。 @700 なんか、上手くいったみたいだな。 @830 \c[4]己を怒りのはけ口にして 友の心の闇を払拭する・・・か。 \c[4]岸リョウヘイ、大した少年だ。 !bgm \c[4]だが・・・ \sうまくいき過ぎている気もする。 @1 クロウの懸念はすぐに現実となる。 !bgm !mvnil !wait20 一方・・・ !bgmバトル02 !mv海岸公園 !se(Action)ズシャアアー @120 ・・・いくらなんでもしつこすぎる。 @1 後方に飛び退きながら辟易した顔で語る。 戦闘が始まって既に十分は過ぎている。 実力伯仲と言えば聞こえはいいが、 実際の所、ゲングは本気で踏み込んで来ない。 \sこの勝負に勝つ必要などないからだ。 その露骨な時間稼ぎに シイナは苛立ちを見せていた。 @910 ふっ、この程度できなければに あの方の側近は名乗れん。 @1 ゲングの手には既に拳銃はない。 戦闘中に弾切れをおこしたか、 使うだけ無駄と判断したからだろう。 @120 ふんっ。 \sあんな根暗野郎のどこに 敬意を持てるのかしら? @910 挑発は二流以下だな。 \sだが、あの方への侮辱は許さん。 雷光ッ!! !se(Action)雷光 @1 間髪入れずに雷光を放つ。 !se(Action)バリア音 @121 無駄よ。 その程度じゃ私の盾は貫けない。 @1 シイナは大気の盾で雷光を完全に防ぎきる。 @910 この威力では足止めにもならんか。 ならば・・・\sッ!! @1 ゲングは一瞬何かに気を取られたものの、 すぐにニッと笑みを浮かべる。 !bgm @910 頃合いのようだな。 @120 なんですって? @910 悪いが、この勝負はお預けだ。 @1 ゲングは懐からスプレー缶のようなものを 取り出すといつかのようにピンを抜き 投げ捨てた。 @120 まずいッ! @910 では、さらばだ。 !se(Shooting)撃破C !mvnil @1 夜闇が引き裂かれ 強烈な音が響き白い光に包まれた。 !mv海岸公園 @121 スタン・グレネード・・・。 @1 シイナはすんでのところで目をつぶり、 耳をふさいだお陰でダメージは少ない。 @120 拳銃だけじゃなくて まさかこんなものまで使うなんて。 ・・・ボサッとしていられないわ。 急がないと。 !se(Action)学内歩き !wait5 !se(Action)学内歩き !wait5 !se(Action)学内歩き !wait5 !se(Action)学内歩き !wait5 !se(Action)学内歩き !wait5 !se(Action)学内歩き @1 まだダメージから回復しきらない内に 多少ふら付きながら、シイナは走りだした。 !mvnil !wait30 !bgs(環境)波の音 !mv海岸公園 @430 ・・・完治。 !se(Event)アイテム入手A @134 ・・・。 @705 おおお、シシトの顔色が良くなった! @430 回復魔法は得意じゃないから これくらいしかできないけど・・・。 @200 いや、十分だ。 \sこれくらいやればコイツなら そう簡単にはくたばらねえだろ。 @830 うむ、お陰で我も やっとシシトから離れられた。 @201 うおわ!! 今までどこにいたんだよ!! @830 後で説明する。 \sそれよりミキ、さっきはすまなかったな。 @430 え? @830 我はお前の事情を全く考えず あのようなことを言ってしまった。 すまなかった。 @430 あ・・・いいよ、アタシが悪いんだし。 @830 だが、少し気になることがある。 @701 そういうのこそ後にしようぜ? シシトの怪我が治っても、 完全ってわけじゃないんだ。 早く休ませてやろうぜ。 @833 ぬう、お前がまともなことを言うとは。 @704 どういう意味だ、おい! @200 んじゃあ、とりあえず・・・ @430 ねぇ、リョー・・・? @202 どした? !bgs !bgm別れ @430 アタシ・・・ まだ皆と友達でいいのかな? こんなひどい事して・・・。 @202 お前は悪いことしたって 思ってんだろ? @200 ならそれでいいじゃねえか。 @202 それにシシトは死に掛けるなんて 日常茶飯事だから大丈夫だって。 @831 なんだそれはッ!! @701 否定できねえ・・・。 @430 ・・・ふふふ。 @1 口元に手を添えて静かに笑った。 @200 ようやく笑いやがったな。 @430 え? @200 お前はバカみたいに 笑ってる方がらしいって言ったんだよ。 @430 ちょっ!! なにそれ!! @202 そのまんまの意味だって。 @430 ひどッ!! アンタこそアタシに謝りなよッ!! @202 へーへー、すいませんでしたねーっと。 @430 心がこもってなーーいッ!! @1 いつもの調子でじゃれあう二人。 @700 やっぱあの方がらしいよな。 @830 ・・・。 @200 さて、あんま騒いでもいられねえな そろそろ行こうぜ? @430 うん、じゃ・・・ !bgm @1 ミキがリョウヘイに振り向いた瞬間だった。 !se(Action)銃声 一発の銃声が鳴り響いた。 @430 ・・・\sえ? @1 ミキの胸に赤い花が咲く。\s真紅の・・・花。 @202 なッ! !bgs(環境)心拍 !mvnil @1 その時、オレはなにが起こったのか 一瞬理解できなかった。 ただ目の前にどこまでも赤い・・・ \c[2]真紅の鮮血\c[0]が飛び散ったことだけが 目に焼きついた・・・。 !bgs !mv海岸公園 @910 ・・・。 @430 ゲ、ング? @1 胸だけでなく、口からも血を流し、 ミキは糸を切られた操り人形のように 力なく倒れ込んだ。 @202 ミ・・・・・ !mvnil @1 \f[42]ミキーーーーーーッ!! !wait40 真説・\r[幻影帳,シルエットノート]異聞 第四章「鮮血」了 次回 真説・\r[幻影帳,シルエットノート]異聞 第五章「真相」