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シーナの幻想体験3 by MADAO 2008/04/19 (Sat) 18:07
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シーナの幻想体験3

一日中寝たきりだったエシュター君。今日は授業に出れずに保健室で休んでいました。
出来ればずっと側に居たいなぁ・・・なんちゃって、そんな事を少し思ったりしてみます。
授業が終わって、エシュター君の様子を見ようと保健室まで行ったのですが、
何故かその前で口喧嘩が起こっていたのです。流石に私は悩んで悩んで、窓から保健室へ。
中へ入ればエシュター君はぐっすり眠ってました。ですけど保健室のドアが激しく叩かれるのを聞けば、
そのドアは開いていないということを遅く気付きました。そして取る行動は、ベットの下へ隠れようと、
そうしたら既にベットの下には、教頭先生が。それを見た瞬間教頭先生が、
「出来ればこの事は黙っていてくれると嬉しいんだが」私は無言で隠れる場所を探しましたが、
場所は無く取る行動は入った窓から外へ出ることにしました。ギリギリで見つからずに出て、
鍵が開いていて喧嘩も終わっている様なので、普通にドアから入ればエシュター君の顔には大量の落書き。
思わず噴出して笑ってしまいました。入った時には無かったので、何故かと聞けば明らかに、
エシュター君が書いたと思えない紙の内容を信じたアルバート君の行いでした。
私は様子を見て、安心してから家に帰りました。あ、教頭先生外に出れるのかな・・・?

剣闘大会後の日記より




「たぁぁ!」

【右だ!】

「やぁぁ!」

掛け声と共に、2匹のコウモリが岩の壁に勢いよくぶつかり絶命。息絶えました。
周りは薄暗く、自分の周り2メートル位やっと見える程度でした。其処は暗く、ジメジメとした洞窟。
おばあさんの言う→↑の洞窟でした。ですが、洞窟を進むなり野良犬やコウモリがうじゃうじゃといます。
出来るだけ最短距離を進みたいのですが、初めての洞窟なので道は知りません。勘で進むしかありません。

「ねぇ、どっちか分からないかな?」

【我には分からないと言っておこう】

ある程度行けば、恐らく旅人のものである人骨を発見しました。その近くに、なにやら小さな袋が落ちていたので、
拾って開けてみれば中には、200シルバ程の小銭でした。
死人に口無しとはよく言ったものです。物を取ったとしても何も言わないのですから。
小銭を貰って、その白骨化した死体を見て、穴を掘り始める様子をクロウが見れば、何か言おうとした所で
大きく溜息を付いて止めました。言っても無駄と言うのが分かったのでしょう。ある程度穴を掘り、穴の中へ
折れない様に骨を詰めていきます。最後に頭蓋骨を一番上に置き上から砂を骨が見えなくなるまで掛けます。
砂を掛ける作業が終わり、最後に手を合わせて御冥福を祈ります。
立ち上がって、最初に聞いたのはクロウのちょっとした文句でした。

【シーナ、行く先々でそんな事ばかりしていては15日まで間に合わない。しても無駄であろう】

「ダメだよ、クロウ。死人は労わらなくちゃ」

【しかし、死人が感謝するわけでもあるまい、何かお礼を貰えるのであれば別であるが違うであろう】

「だからって差別はダメだよ、死人でも人だよ?」

【死人は死人、人は人だ。それ以外なんでもない】

「・・・・・・そうだけど」

【無駄話をするなら進んだらどうだ、シーナ】

クロウの言葉に、喉まで出かけた言葉は奥へと引っ込みました。そこまで言われれば、そっぽを向いて歩き始めます。
それから一言も話さず、奥へと歩いて行き見つけたのは、地下へと続く古ぼけた岩作りの階段。
それを見たクロウが少し鼻をヒク付かせて、一言だけ呟きます。

【下からリクレール様の臭いがする】

「それは本当なの?」

【嘘を付くわけがないであろう】

目が線に見えるほど細めて溜息を漏らす声。実際閉じているのかも知れません。私はクロウの言葉を信じて、
岩作りの階段を下りていきました。地下には、奥に少し広い空間が広がり、その中央には光る球体が浮いていました。

「何か分かる?クロウ」

【・・・我には精神集合体としか分からぬ】

クロウの申し訳なさそうに言う言葉に、そっかとだけ呟く様に返す。興味本位で光の玉に近づいていき、
指先で触れてみた。暖かいかと感じれば、急に周りに光が満ちました。これには流石に驚きを隠せない様子のクロウ。
そして、その中で現れた人影・・・リクレールさんでした。

『・・・どなたかは存じませんが、此処まで来るということはある程度腕が立つようですね・・・』

【む?我等は既に一回会って面識がある筈なのだが・・・】

その通り、私達、無論クロウさんはずっと前から会っている。だから私とクロウの名前を呼んだとしても不思議ではないのだ。

【どうやら、これはリクレール様が残した意思の様ですね】

「意思?」

【リクレール様の思考、考えていたことや僅かな力などが残っています】

クロウの言葉に、へぇと小さく言葉を零し、リクレールの話へ耳を傾けました。

『そんな腕の立つあなたに、私の力を分け与えます。どうかその力を、正しい方向へ使ってください・・・』

そのリクレールさんの言葉を最後に、姿が消えて光の粒子の様な物が体の中へと入っていきますが、
全くその感じはないです。全ての粒子が体の内へ入る頃には周りは既に普通の洞窟へと戻っていました。

【にしても・・・今まで此処には誰も来なかったのか?街が近ければ来る者もいると思うのだが・・・此処は危険なのかも知れぬな】

確かに、クロウさんの言うとおりでした。街は直ぐ下の川に掛かった橋を渡り川に沿って歩いていけば付く、そんな近くの街。
その街の、ほんの一人しか知らないというのが不思議で仕方がない。少し不気味に思っては早々と洞窟を立ち去る。
元からある写真記憶の情報の元、迷わずに出口へ真っ直ぐと外へ行けました。此処からもう行く先がなくなった為、
一回街へ戻ります。太陽の位置は、結構傾き夕方頃でしょうか。

「お嬢さん、あんたがシーナさんかい?」

「はい、そうですが、何か?」

サーショの街に入ると、急に門番に話しかけられました。門番さんは目を点にしつつ私を下から上へ、
少しずつ見て行きます。そして信じられないと言う様子で、呟く様に話し始めました。

「いやぁ、この街の住人なんだがな。少し怪我をして戻ってきたから理由を聞けば、
マントを着けたポニーテールのシーナって言う人に襲われた所を助けられたって聞いたものでね。
まさか一対一で勝つとは・・・・・・君は一体」

そこまで言って門番さんは少しだけ疑いの目を向けますが、直ぐに愛想の良さそうな笑顔になり、敬礼をして、

「旅人に危険は付き物、お気をつけてください」

はい、と短く返事をして、街の奥の方へと行きました。勿論、あの男の子の所です。街に着いてるのなら無事でしょうけど、
一応目で確認しておきたいのです。あの男の子が出てきた家のドアを軽く三回、ノックをして数秒でドアが開き、
あの男の子が出てきたのが分かります。私を見て、直ぐにドアを大きく開けば頭を大きく下げて、感謝の言葉を述べていました。
ドアの前で少しだけ話をして、中に入れて貰います。お茶も用意してくれるらしいので、中の椅子に座っていてとの事。
中は結構質素な作りで、丸テーブル一つに挟んで椅子が二つ。そしてベットが二つ。奥にはキッチンなどもあるでしょう。
一つのベットには、人が寝ている様な膨らみがあり、椅子に座って、ベットを見ながら

「誰か、風邪にでもなっているんですか?」

私は一応医学部、其れなりに役に立つんじゃないかと思い、そう言って、男の子、
シン君に笑顔で尋ねたのですが、何故かとても悲しそうな表情でお茶を運んできました。
ゆっくりとした動作で私の目の前に一つ、向かいにもう一つコップを置いて、向かい側の椅子に座ったシン君は、
上目使いで此方を見ながら、重そうな口を開いて出る言葉は、ベットに寝ているのは彼のお姉さんのシズナさんで、
そのシズナさんはとても重い病気を抱えているとのこと。そして、それを治す為には高価なエルークス薬というのが
必要だという、助けられない現実。それをお茶を飲みながら、私はじっと聞いていました。

「こんなこと、あなたに言っても、仕方ないですよね・・・」

あはは、なんて笑い声を出していますが、心の底から笑っていないと言うのが痛いほど分かります。
ですが、流石にお金が問題になると私も手助けがしにくくなります。私の所持金はたったの2、300シルバ程度。
私達もお金は少ない。少しでも分けてあげる様なことは少し難しいです。
私は無言で立ち上がり、家の外に出ようと足を向けて、歩き出す時に後ろから、シン君の声。

「旅、頑張ってくださいね」

小さく頷いて、家から出ました。私の直ぐ後ろで、クロウが一人呟く様に言う言葉が聞こえました。

【金か・・・・・・そう言えば、何処かで此処から南に行けば街の隣に位置するトカゲ人達の砦があるという話を聞いたな。
なんでもトカゲ人達は人間と変わらぬ装備をしているらしいから、装備を取って売れば金になるやも知れん】

「クロウ・・・?」

明らかに、今の状況では救いの手かも知れない。でも、行き成りクロウがそんな事を話すのか、よく分からない。
それが、意外とクロウの優しい所なのかも。

私は聞き込みを始めた。最近の変化のことなどを中心的に。
そして、話によれば、一人の老兵が城から出発し、此処に来る予定が来ていないという話。
この話をしている兵士さんは何故か今起きた、と言う話だ。恐らく私の投げた兵士さんでしょうが記憶が飛んでるようです、
安心ですね。聞き込みを始めて数分、行く先は決まりました。
理力の街リーリル、そして隣の森の中にあるトカゲ兵の砦。
私の理力は治癒に火炎、この二つ。他にも覚えれる物があれば、と言うことで、リーリルに行くことになりました。
太陽は完全に沈み、そろそろ月が出る頃。私は明日の朝に着く事を考え、ゆっくりと、普通の歩きより遅く、
サーショの街を出ました。お金を、トカゲ兵から稼ぐために。



はい、かなり久しぶりな更新です。MADAOです。
既にこの作品、お忘れになった方がいるんじゃないでしょうか?まあいいですが。
まぁ、今回はかなり短めですね、ちょっとわけあって・・・
べ、別に面倒臭いとかそんなんじゃないです!本当です信じてください!
今回は別に、説明することもないでしょう、
また今日から頑張って書いていくので、よろしく御願いしますorz
pass>>


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