ノベル&テキストBBS

小説やショートストーリーの書き込みなど、長文系の書き込みはこちらへどうぞ!
タイトルの左にある■を押すと、その記事を全て見ることができます。

□BBSトップへ ■書き込み □過去ログ表示 ▲ログ検索
●選択した記事の表示・返信・修正・削除
シーナの幻想体験 <MADAO> 11/24 (21:40) 7927
  シーナの幻想体験2 <MADAO> 11/30 (21:11) 7931
  シーナの幻想体験3 <MADAO> 04/19 (18:07) 7990
  シーナの幻想体験4 <MADAO> 05/03 (19:13) 7994
  シーナの幻想体験5 <MADAO> 05/05 (00:53) 7995
  感想です <風柳> 11/26 (17:51) 7928
  感想返しです <MADAO> 11/28 (21:31) 7930

7994
シーナの幻想体験4 by MADAO 2008/05/03 (Sat) 19:13
一覧を見る
 
シーナの幻想体験4

思い切って、エシュター君に告白をしてみました。エシュター君はとても驚いた様にして、
暫く考えさせてと、言いました。オーソドックスに呼び出して直接伝えるドラマ風ですが、
なんか在り来たりだなぁ私って。今日の夜はちょっと眠れそうにないなぁ・・・
エシュター君、困ってるよね・・・

シーナ、告白した日の日記より



「私、フォースを作りたい」

【きゅ、急になんだシーナ!?】

何もいない、若草ぐらいしか生えていない、真上の月が明るく照らす草原で立ち止まって私が言った言葉に、
クロウが驚きの言葉を口にしています。それを見ては、少々苦笑を零して、頭を掻きながらクロウを見て言いました。

「やっぱり、私には無理、かな?」

【・・・いや、可能性的にはそんなことはない】

クロウの言う言葉に、驚いて顔を上げました。クロウが少しだけ口元で笑っている気がします。

【フォースは火、雷、気など、それぞれ特有の属性がある。属性によってそのフォースの出来方も違う。
一つのフォースでも威力を分散させ全体に傷を負わせる。それだけでも別のフォースになるが、
その分散をさせるだけでもかなりの理力が必要になる。作るとなればそれ相応の力も必要になるだろう】

クロウは意外とも言えるほどフォースの知識を持っていました。その様子を見ながら、少々呆然としている私に対して、
クロウの鼻で笑う声を聞いて、少々はっとして、クロウを驚きの表情で見ながら、言いました。

「クロウって、フォースが苦手じゃなかったの?てっきり我に言われても、なんていうと思ったのに」

【一緒にいた龍の精霊、スケイルのせいだ。全く何回話を聞いたことか・・・・・・ブツブツ】

龍の精霊とは、恐らく一緒にいた緑の蛇の様な精霊のことでしょう。クロウは呆れた様な表情で何かを一人で呟いています。
それを小さく笑ってから、クロウの話を思い出します。作るとなればそれ相応の力も必要になるだろう、か。
私は試しに手の上で、小さな火を出して、それを指先で操ってみました。ちょっと体の周りを回らせたり、ちょっと破裂させたり。
ただ、出している間にも理力は消費しますが、そんなの関係ないように小さな火の玉を周りに浮遊させます。
ポン、と小さな音を鳴らして破裂させて、息を着く様に皮で作られた水筒で水を飲みます。
ふぅ、と小さく息を吐いて、水筒を眺めました。特に意味はないです。ですが、クロウの話を思い出せば、
火、雷、気とあったが、水や地などはなかった。魔法などファンタジーなどでは魔法の属性は4種類で、一般的に
火、水、雷、地が上げられます。ですが、理力で水を操る発想は恐らくないのしょう。火は熱く、雷は感電、気は衝撃、
そう言う感じなのでしょうが、水は冷たい。それだけなんでしょう。ですが水には水圧と言う恐ろしい物がある。
此処の人達は科学が発展してないのでそのことには気付いていないのでしょう。
地には、石や岩、その他砂などの武器もある。相手を石などをぶつけて四肢を一時的に動かなくするなども考えれなくもない。
私は、手の平に理力を集めて、暫く集中。手の上に、少しずつ水を垂らして、ピチャピチャと水の撥ねる音と、
手には冷たい感覚。少しの間、手の上の水を見つめ、集中・・・



一体何分したのでしょう、手に残るのはほんの微量の水。
ふぅ、と小さく息を吐き、振り向けば既に独り言を止めた、クロウが私を見ていました。

【言ったであろう、フォースを作るなら相応の力が必要だと】

クロウは呆れたような口調で言うのですが、表情は何故か嬉しい様に見えるのは何故でしょう。
不思議そうな表情でクロウを見ていれば、フッと鼻で笑われて、クロウが面白そうに言いました。

【シーナは不思議だ。何事も我には従わず、全て主がやる行動は、人間でも特異な行動であるといえる。
だが、悪い気もしない。不思議だ】

ずっと説教口調だったクロウの楽しそうな面白そうな声。いや、面白い時の声でしょう。

【我はフォースを得意としないが、最初に武器を売ってまで火炎と治癒を覚えた。勧めはしないが、否定もしない。
我はお前のトーテム、シーナのしたい事に逆らいはしない】

この言葉は、どんなことをしても止めないということなのでしょうか。クロウに尋ねる気はありませんが、
もし尋ねたとしても、さぁどうだろうな、なんて言われて曖昧にはぐらかされるだけでした。
私が歩いていた道の直ぐ先に、建物が見えました。理力の都リーリルに着いたのでした。


既に月は少々見え辛くなり、太陽が昇り始めて空が明るくなって行きました。空の雲がまばらにあるのも分かります。
そろそろ街の皆さんが起きはじめた所なのでしょう、家の扉が開いたり水撒きをしていたり、
近所で朝の挨拶をする人達の姿が見えました。脇の方では、店の様な物が立て札を裏返していました。
リーリルにある薬屋、この場所で良いと思います。

「あのー、すみません」

「はいはい、このクラート医院に何か御用ですか?」

薄い笑みを浮かべた男の人が、店の奥から歩いて出てきました。単刀直入に、質問をしました。エルークス薬を置いてるか、
返答の代わりに目の前に一つのビンが置かれました。宝石のエメラルドの様に綺麗に透き通った緑をした液体が入った、
小さなビンでした。

「これがエルークス薬。一つ1200シルバですが、如何いたしますか?」

一つ1200シルバ。今のお金は歩いて来る途中野犬と戦って解体して売れる物を売った、全財産で約400シルバ程度。
少なくともあと三倍の金額が必要になってきます。私は、なんでもないです、と答えて店を離れて行きました。

【1200シルバ、か。厄介な大金だ】

「うん、これは流石に、ね・・・」

はぁ、と大きな溜息を着きますが、まだ終わった訳ではありません。私はよし、と一声上げて、フォースを扱う店、
理力館で幻夢と言う、自身の姿を隠せるフォースを買いました。

【シーナ?今は金を集める事に集中しなくては・・・】

「そう、だから今から行くの」

私はクロウに、とても明るい微笑みを浮かべて言いました。あの時の驚きの顔は忘れられませんでした。

「トカゲ人の砦に殴りこみよ」





後書き
短くてごめんなさい。
これは現在進行形でゲームもやってます。無論時間経過も同じで。
一応シーナのステータス↓(チートあり)
体力150/150
理力240/240

生命Lv13
筋力Lv14
敏捷Lv11
知力Lv48
意思Lv49

フォース
治癒
火炎
幻夢

4回行動可能

装備
旅人のマント(ゲームはある事情でなし)

色々可笑しくないかなんて思うのは自分だけで良い筈。特に最初の日記、完全にオリジナルです。
本当にすみません、エシュ×シーナが大好きなんです。どうしても入れたかったんです。ごめんなさい。
兎に角、これからも頑張って書いていくので、存在を忘れないでくださいよ〜ノシノシ
あ、ネトゲもやらにゃー・・・\(=ω=)/<人生こなた!
pass>>


選択した記事にこのフォームで返信します。
name
url
mail
title
mesage
pass

p.ink