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7995
シーナの幻想体験5 by MADAO 2008/05/05 (Mon) 00:53
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シーナの幻想体験5
の前に一言MADAOからあります。これからシーナの日記の様な物はありません。
ネタが無い?いえいえ別にそんな事は・・・
一応この日記の翌日に事故の予定なのです。それでは本編をどうぞ。
P.S:可能性的に別キャラの日記が入るかも知れませんが御了承を。(アルバートは入れません、皆知ってるから)
これから本編↓



シーナ幻想体験5


我はクロウ、狼のトーテムだ。白い毛並みを持ち素早く走り数十メートル先の臭いも感じることが可能である。
狼は頭が良いが、普通の犬などより少し上と言うことだけだ、ずば抜けてなどではない。
故に人間誰しも驚く様な発言には勿論驚く様な反応はあるが、今回だけは流石に反応が遅れてしまった。

【・・・・スマン、よく聞こえなかった。もう一度言ってくれ】

嘘であって欲しい、嘘でないといけない、嘘でないと・・・そう内心呟きつつ、シーナに尋ねたが、
非情とも言える様な返答が帰ってきたのだった。

「トカゲ人の砦に、殴りこみよ」

間違いではなかった。シーナの表情は嬉しそうな笑みを浮かべているが我には理由が分からず、
混乱しながらボーっとしてシーナに着いていくことしか出来なかった・・・・・・





【・・・シーナよ】

「何?クロウ。手短にね」

名前を呼ばれて振り返って、クロウにそういいます。そして、クロウの言葉。

【策はあるんだろうな?】

私はクロウへ、コクリと頷きました。私とクロウが今いるのは森の奥、トカゲ人の砦一歩手前です。
入り口の門は大きく開いており、いつでも入れる様な状態でしたが、敵の本拠地を態々正面突破なんてしません。
私は、腰にある小さなナイフを右手で逆手に持ちました。そのナイフは、木々と木の葉の間から入ってくる日光を反射し、
キラリと怪しく光ります。そのナイフは、今は慣れた野犬の解体に使っていたナイフです。

「ノーマ学院生徒番号、4443番シーナ=セフライト。策無しで行く分けないじゃない」

ニコリとクロウに微笑んで言いました。それを見たクロウは口の端を少し吊り上げて笑いました。

【フフッ、それ位我は分かっているつもりだ】

「うん。じゃ・・・そろそろ行くよ」

私は一言そう言って、森の中を歩き始めました。森は砦に近いため、来る途中でも何人かトカゲ兵を見ました。
私は見回りをしている兵士を利用することにしました。

【・・・シーナ左斜め65度の方向からトカゲ兵の臭いが一番強い。つまり一番近い】

「分かった。左斜め65度だね」

私は踵を返してクロウの言った方向へ身体を向けて、直ぐ近くの木の陰に隠れました。それ程間も開くことなく歩いてきたのは、
一人のトカゲ人でした。外見は皆同じ様なので歳などは分かりませんけど。

『あー、疲れた・・・別に他の新米兵士にも任せたほうが良い経験になると思うのだが・・・』

どうやら見回りが少し嫌な様で、少々愚痴を呟いています。私が直ぐ後ろに立ち、話しかけました。

「見回りサボリたいですか?」

そう尋ねて、決まっているの如く即答で

『当たり前だ』

そう言いましたが、直ぐに別のことは何も言わなくなりました。それもその筈です、私は後ろからトカゲ人の左腕を取り
警察が取り押さえる時の様な感じに腕を曲げてやれば梃子の原理でそれ程力も必要なく極めることが出来ています。
それに加え、トカゲ人の首、ちょうど人間に例えると大動脈が通ってる辺りに冷たい鉄のナイフを当てているのですから。
トカゲ人の顔から血の気が引くのがなんとなく分かりました。私はトカゲ人の耳元で呟く様に、小さな声で

「出来れば殺したくはありません。貴方が協力さえしてくだされば、貴方の種族は今は一人も死なずに済みます」

ただ、言い方を変えれば協力をしなければ同族が死ぬと思っていたほうが良いということです。
トカゲ人は少し驚きながらも首を少しだけ回し、此方を見て言いました。

『何でこんな事をするんだ。竜人族と人間は敵対していると言う事を知らんのか』

どうやら喋り方からして少し歳を食った男の兵士だと思います。声も少し前の兵士に比べれば低いと思います。
その竜人の言葉は最もで、頷いて微笑んで言いました。

「敵対してないとこんな事出来ませんよ。兎に角、協力して頂けますね?」






『おい・・・あれ、人間だよな?』

『ああ・・・間違いない。だが・・・・・・なんだって俺らの仲間と歩いてるんだ?!』

砦の中にいる竜人達、見える限りでは普通の兵士が6人と、リーダー格と思われる赤い兵士が1人。
恐らく、見えない所でもう増えてきているのでしょう、砦の方から人間が来たぞと言う叫び声が聞こえます。
砦の入り口に着く頃には、竜人達は戦闘体制でした。兵士は剣を持って構え陣形を組み、
非戦闘員は傷ついた者を治療しようと医療道具を手に持っていたりフォースで援護しようと兵士の少し後ろにいます。
ですが、攻撃は仕掛けてきません。恐らく、仲間が直ぐ側にいるから、それが大きな理由でしょう。
私は、砦で一番会いたい人の階級を言いました。

「この砦の隊長の所まで案内してください」

その言葉に竜人達はどよめきが起きる。私は10秒と経たぬ間に手に火炎を作り、森の方へと向けました。
今此処で森を燃やせば、私諸共此処にいる竜人達は全員焼け死ぬでしょう。
それを察したであろう赤い鱗の兵士が慌てて一歩前に出てきました。

『こ、こっちだ。付いて来い』

少しだけ声が震えてるのが分かりました赤い鱗の兵士を先頭に歩いて、脅した一人の兵士にもまだ付いて来て貰います。
竜人達が二つに割れて、道が出来たかと思うと明らかに他の兵士とは違う兵装をした竜人の兵士がいました。
その兵士だけ微動だにせず、此方を見ていました。不意に開かれる口からの言葉。

『私がこの砦の隊長、セタだ。人間がこんな所に何のようだ』

隊長とだけあって、やはり心構えと言う物が違うのでしょうか。誰に対しても絶対引かないという気持ちが伝わってきました。

「私は貴方と一人で話したいです。貴方の部屋へ案内していただきたいのですが」

私は何時にも無く真剣な表情でセタへそう話しかけました。するとセタは扉を開け、扉の向こうへと行きました。
平然とした様子で歩いて行き、特に問題も無くそのセタの部屋に付きました。広く、長テーブルがありその向こう側に椅子、
壁の方には棚や剣が掛けてありました。セタは椅子に座って此方を静かに見ていました。
呟くようセタが言います。

『貴様、何と言う名だ』

片方は名前を知っていて片方は知らない。それでは確かにおかしいと納得しながら私は呟くように言いました。

「シーナ=セフライトです」

『ふむ、シーナ。一体何の要求だ』

最初から本題に入るつもりらしい。それを聞けば私はセタのいる目の前へと歩いて移動し、言いました。

「この砦に置いてある武具、防具、金品など。金品が無理なら武具や防具。それらを分けて頂きたいのです。
竜人達の装備も全て。形見やとても大切な物は持っていて構いません。そして、この砦から立ち去っていただきたいです」

『そんなこと出来る訳がないだろう!!』

セタは声を荒げながら長テーブルを力の限り一回殴っていました。ですが、私も此処で引くわけにはいきません。

「身勝手なのは承知です。ですが、それ以上の見返りをしようと思います。それが何かはまだ分かりませんが・・・
それに、あなた達が此処にいたら何時隣の街を襲うのかも分かりません。」

『私達はこの砦を魔王様復活まで守り通さなければならない、なのにお前の様な小娘に・・・!』

「御願いします!」

勢いよく頭を下げました。それを見たさっきまで激怒していたセタが、怒った顔から驚いた顔へと変わりました。
私は頭を下げた状態で、もう一言言いました。

「では、武具や防具を譲って下さい。今の私はどうしても、何をしてでもお金を得ないといけないんです」

ポカンとした表情で見ているセタを頭を上げて、また直ぐに下ろして叫ぶように頼みました。

「御願いします!どうか、武具と防具を譲ってください!」

『・・・全く。人間とは不思議だ。一つの事になると驚くほど熱くなる』

セタは、呆れた様な感じで長テーブルに肘を置いて頬杖を着いていました。フッ、と小さく鼻でセタが笑いました。
口元に少しだけ笑みを浮かべたセタは不思議そうに言いました。

『まさか仲間を脅して人質にしてまで此処まで来て、頼み事とはな。驚き過ぎて言葉も出ない。
だが、それ以上の見返りに期待してみるのも悪くはないのかも知れないな。半分交渉成立だ。
あと、勘違いはするな、武具や防具は余っているので別に良いが、此処を出て行くのとでは別だ。
私達はここを出ない、それは変わらない』

「分かりました。では、宜しく御願いします」

私は握手を求める様に手を伸ばしました。ですが、相手は竜人の隊長、握手などはしないのかも知れないと思ったのですが、
思わなくて良かったようです。殆ど同じタイミングで手を伸ばしたのですから。互いに握手を交わし、
部屋から出ました。部屋の外には野次馬の様にたくさんの竜人がいました。恐らく話をずっと聞いていたのでしょう。全員で。
兵士の一人がセタへと歩み寄り、話を始めていました。

『セ、セタ隊長!良かったのですか!?この人間に防武具を分け与えて!』

『構わない。元より人数分より遥かに多くあるのだ、減ってもなんの支障もないだろう』

『し、しかしセタ隊長・・・』

弱気になっている兵士に、鋭い目つきで睨む様にして、セタが言いました。

『既に決定したことだ』





流石隊長権限、兵士を全員黙らせました。そして、防武具を持ってくるといって2、3人連れて上の階へと行きました。
一方私は、大半の兵士に睨まれる様に監視されながら待つのでした。セタ曰く、何かしたら暴れても良いということになっています。
暫くは老兵のこと等の話を聞いて見たらこの砦の牢にいるとの事。鍵を借りて、牢屋まで行って鍵を開けて鎧、
チェインメイルを手に入れてからその人を見つけました。冷たい床の上で倒れている老兵の姿を。
私はそれを見て、直ぐにリーリルへ連れてってくれと言う言葉を聞いてから直ぐに砦の入り口まで引き摺って行き、
ほぼ同時にセタとその他の兵士が結構な量の鎧や剣などを持ってきてくれました。
私はリーリルの前まで一緒に来てくれると言う人はいないか聞きましたが、来てくれると言ってくれたのはセタのたった一人でした。

私は老兵を背負って武具の入っている袋を持ち、セタは両手に鎧の入った袋を持って、歩いてリーリルまで行きました。

「ありがとうございます、荷物運びなんて貴方にして貰って・・・」

『いや、構わない。第一女が一人で運ぶのは無理だろうと言うのを予想してこの量を持ってきたのだからな』

「それは出来れば止めて欲しいんですけど・・・」

『それより、何故シーナが牢にいた人間を運んでいるんだ?』

「以外と簡単に鍵貸してくれましたよ?竜人さん」

『後で探すことにしよう』

そんな他愛も無い会話をしてるうちに、リーリルに着きました。セタとは街に入る少し前に分かれて、森へ帰って行きました。
私は荷物を持ったままクラート医院へと行きました。そして老人を見せて、適当に預けておきました。
そして武器などは殆どが刃こぼれしていて、そのままではちゃんとした値段では売れないので全部修理してから、
リーリルのワープ屋で一時間を適当すぎると言っても良いかも知れないぐらい適当に過ごし、サーショの街へ着きました。
そこで竜人達の装備を全て売り払えば、なんと10000シルバにもなりました。こんな大金見たことありません。
そしてリーリルへ再度街へ戻り、エルークス薬を購入。一日一つしか売れない様なので、今日は仕方ありません。
またワープ屋に行き、一時間をクロウとしりとりをして時間を潰しました。そして、一時間が経つ頃。


「れ・・・・・・れ〜・・・鈴仙優曇華院因幡(レイセンウドンゲインイナバ)」

【ば・・・・・・・・・・バラライカ】

『そろそろ時間ですよー』

「あ、はい」

内容は気にしたら負けと言う奴ですね、はい。ネタが分からない場合は検索ワード[東方]と[月島きらり]です。


まだ時間は恐らく9時から10時程。まだまだ余裕がありますね。シン君の家のドアをコンコン、と二回ノック。
ですが、既に中には人の気配は無く、恐らくあの森にいるのでしょう、走って←↑の森に行ってしまいます。
今回は直ぐに見つかり、30分も経っていません。一応渡せる時に渡そうとシン君に声を掛けました。

「シン君、こんにちは」

「あ・・・シーナさん、こんにちは」

控え気味な挨拶、やっぱりシン君でした。私が黙ってエルークス薬を差し出すとシン君は驚いた様にエルークス薬の瓶を見ながら、

「あの・・・これはどうしたんですか?」

「買ったんです。どうか、お姉さんに役立ててください」

正直に答えました。シン君は驚いた様に目が点になっていました。それを見ながらクスクスと少し笑ってしまいますが、
シン君は微笑んで大事そうにエルークス薬を持つと

「シーナさん、ありがとうございます」

「どういたしまして」

素直なのは良いことです。そう思いながら、森から出ました。そして、私は思い出します。
今から出来る事がないという事実に。仕方ないから、サーショの街のおばあさんに聞く事にしましょう・・・





はい、テキストスピードうp。最近少しずつ疲れてきました;;そろそろ精神的にやばそうです。
と言うわけで、この辺で切りましょうか。一応体調の方が大切ですし。
ごめんなさい、ステータスの方忘れててゲーム進めてないんです。同じ当たりまで進ませておきますので、ご了承を;;
え、何?あの交渉は何?ごめんなさい、私はシーナに中々血生臭いことは出来ません。一話か二話でやってしまいましたからね。
当分戦闘は無いんじゃないでしょうか?では、さよなライバル(月間少年ライバル!)
pass>>


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