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8008
黒の中に潜む黒・白の中に潜む白 4 by asd 2008/12/07 (Sun) 22:58
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……世の中一寸先も見えないとはよく言う。
まぁその通りだろう。どれだけ未来を予測したとしてもその予測通りに事が運ぶかどうかなんて完全には分からない。
どんな人間にも未来の予測など不可能だ。
私が以前魔王だった時代でも未来の予想は不可能だった。
未来の予想は不可能――だからこそ人は一つ一つの結果に歓喜したり悲観したりするのだろう。
未来がわかっていて、その未来がそのまま訪れたら歓喜も悲観もする必要がない。
一言で言うと――”つまらない”状況だ。
そんな”つまらない”状況なんて誰もいらないだろう?
皆、楽しんで生きていきたいはずだから。
未来が見える必要性など――どこにもないはずだ。
……
……
……いや……
……うん、だから……
……その、さ……

「……」
「シンクさん!これはどう言うことなんですか!私が洞窟に行ってる間に何舎弟と彼女さんを作ってるんですか!」
「姉御ぉ〜!愛してますぜ姉御ぉ〜!!」
「お茶、おかわり入ります?」
「アッーハッハハハッハハ!!困ってる困ってる!ヒッー!アハハッハハ!!」
「……フ、フェザー?いくらシンクさんがこんなに女性や男性に手早い性格だったとはいえ笑っちゃいけませんよ。……で、どんな風に知り合ったんですか……!?」





……これは俺の責任ではないよな?
あ、お茶はおかわり下さい。
フェザーテメェは後で焼き鳥の刑だ。



四 シンク、史上最大の闘い!(笑)




さて、まずは何がどうなっているかの説明から行こうか。
私があまりの混乱に「どっせっ――い!」とか言ってた後辺りからだが……


〜結構前(時間的な意味で)〜


「ウガッ……!!」

横からの全力とび蹴りが功を奏し、トカゲは勢いよく地面に倒れた。
ただ、トカゲは背中の方が先に地面につき、頭は地面に当たらなかったためさほどのダメージはないだろう。
トカゲを見る。
奴が持っている武器は剣が確認できる。先程振り上げていたものだろう。
強く持っていたのか、地面に倒れてもなお剣を手放してはいない。
――手放してくれればそれを奪えたのだがな……
過ぎたことを言っても仕方ない。
次いで、辺りを確認する。武器になりそうなものは……
……ない――な。
そこいらに落ちている石や木の棒などなら有るが、そんなものでは大した武器にはならない。
人間――を見てみても、武器になりそうなものは持っていない。
――武器もなしにこのような場所に?
不注意か、それとも何か魔物に会わない自信でもあったのだろうか。
……まぁ、今はそんなことどうでもいい……
武器がないとすればやはり自分でどうにかするしかない。
とはいえ、今の自分の武器はこの身体一つ。
先程は奇襲で何とかなったが真正面から戦闘になった場合の不利は否めないだろう……

「ふぅ……」

トカゲが立ち上がろうとしている。
――さてどうしたものかな。
フォースが使えれば何とかなるかもしれない。あれが使えればこのようなトカゲでも一瞬で消せる。
が、問題がある。フォースを使っていた魔王時代は――
……なんか適当やったらでてたんだよなぁ……それも自然に。
それが今は何故か出ないような”気がする”。
何故かは良く分からない――人間だからだろうか?
魔王時代、アレは”出そう”という感覚すらなく、人間でいうスプーンを持つ感覚に近かったような気がする……
炎をイメージし、そしてそれを相手にぶつける。などと言うことはしていなかった。
ただ敵を見つければ、日常的な感覚で使う……出るのが当然というような感じだった。
腕を相手に向けて振るう。単純に言うとそれだけだ。
それだけで炎が出て、雷が放たれ――そして、相手は死んだ。
……人間など。
弱い。
撫でるだけで死にそうな奴ら。
脆弱だ。
――だからこの女もこの程度の相手に死にそうな目に会うのだ。
横目で女を見れば、かすかに震えていた。
――怖いか。
下らない。
――なぜ人間はこうも弱い。
下らない。
――そして今なぜ私は――この程度のトカゲに苦戦している?
下らない。
――人間だからか?
下らない。
――ああ、ああ、本当に、全く――

      ク ダ ラ ナ イ

「グッ、グッ……」

トカゲが立ち上がる。視線はこちらだ。
……ああ、そうか。

「来るのか」

……いい度胸だ。
武器が無かろうが、フォースが使えなかろうが。

「貴様など敵ではない」

来るがいい。

「一撃で沈めてやる……!」
「ウッ……アッ……!」

距離はさほど離れていない。
お互い、一歩踏み込めばお互いの戦闘範囲に入るだろう。
いや、剣のリーチ分、こちらが不利かもしれないが。

「い、いきなり蹴り倒すとはなんと酷い……!」

トカゲが喋り出した。
剣を構えることはせず――

「蹴り倒すぐらいならもっとハードに!」

……は?

「ああ、良く見ればお美しい女性……あなたに蝋燭の溶けた液体を浴びせかけられたい!!身体中を紐で縛られて、鞭で叩かれて……ああ、もう。貴女が素敵すぎるからもう私の興奮はピークですよ!?どうしてくれるですか全く!と言うわけなので――」

トカゲがいきなりこちらに動いてきた。
正確に言うと、両腕を大きく広げ、抱きつくような感じでこちらに――

「私を縛って女王様――――!!できれば母のように優しくそして厳しく――――!!」

私は無言かつ真剣な表情で、トカゲの腹に拳を叩き込んでやった。



あとがき
一週間更新をとりあえず掲げてみようかと。
この文自体は二〜三時間程度で書き上げたので、一週間まるまる使えばもう少し推敲して、長く書けるはず。
と言うわけで短いけれども今回はここいらでさよ〜なら〜
一週間後にまた会いましょ〜
……ち、ちゃんと書きますよ!?
pass>>


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